「土壇場でのドミノ辞任、解任。これは完全に任命責任も免れない。時間の無駄、お金の無駄だったね。開会式は簡素に入場行進だけ。いっそ無しで。そもそも五輪中止で」

「今からでも遅くないから五輪中止にしてよ。世界からも笑われている。こんなみっともないことばかり続いて五輪が終わったら、菅首相は成功したって胸を張るんだろう。日本国民として恥ずかしすぎる」

「完全に終わった感のある東京オリンピック。57年前、純粋に戦後からの脱却を国民全員で目指したオリンピックとは、あまりにも違う。国民の質の低下が、もろに現れている。世界に国の恥を知らしめる大会に成り下がってしまいましたね」

 小山田氏、のぶみ氏、小林氏と次々に五輪・パラリンピックの制作から去ることになったが、組織委の任命責任も重い。

 組織委を取り仕切る武藤敏郎事務総長は小山田氏が辞任した時の会見で、「一人一人、我々が選んだワケではない」と釈明していたが、それでは済まない事態になってきた。なぜこのような事態になってしまったのか。コロナ禍で五輪開催の是非を巡る問題とは別個だ。あまりにも危機感がないと思われても仕方ないだろう。(安西憲春)