1997年8月31日パリで起きた自動車事故により、36歳の若さで急逝したダイアナ妃。ファッションセンスや慈善事業などに対する姿勢など、イギリス国民だけでなく世界中の多くの人に愛された存在だった。1961年7月1日生まれのダイアナ妃は、生きていれば還暦を迎える。そんな折、ダイアナ妃の息子であるヘンリー王子がついた“ウソ”がまたひとつ発覚。

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「チャールズ皇太子はヘンリー王子への資金を断ち切っていなかった」

 と、イギリスのタブロイドなど各誌が報じ、お父さんからお金の援助があったことがバレたのだ。ヘンリー王子は3月にメ―ガン夫人とともにアメリカの人気司会者のオプラ・ウインフリーのインタビューに答えた時に「税制的に遮断された」と主張していた。

 そのウソがバレたのは、6月23日にクラレンスハウス(チャールズ皇太子とカミラ夫人の住まい)の年次報告書が初公開されたため。年次報告にはチャールズ皇太子とカミラ夫人のお金の使い道が事細かに記載されている。ダブロイド紙「Dailymail」によると、

ヘンリーが“断ち切られた”と主張しているにもかかわらず、チャールズが2020年夏までに資金を提供したことが年次報告で明らかになった。ヘンリーはオプラ・ウィンフリーに、家族からの経済的支援を受けるのをやめ、彼の家族はダイアナが残したお金で生活していると語っていた。そのお金はヘンリーがロサンゼルスに移住した後、家族を支援するために使用された。その金額は440万ポンド」

 と、年次報告を解説。440万ポンドといえば日本円に換算すると約6億7500万円。全てがハリー王子の援助に使われたわけではなく、兄のウイリアム王子とヘンリー王子への資金として記されているため、その内訳は明らかにされていない。

「相当な金額ですよね。ヘンリー王子は“もらっていない”とか言っていたのに、どうしてこうウソばっかりつくのでしょうか。イギリス国民からも不快との声が上がっています」

 とは、英国王室評論家でジャーナリストの多賀幹子さん。公務もしないでお金を受け取っている次男・ヘンリー王子を知ったらダイアナ妃も悲しむところだと思うが、多賀さんは続けてこう指摘する。

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イギリス現地では”ダイアナ・ビジネス”と