佐藤輝明選手(写真提供・阪神タイガース)
佐藤輝明選手(写真提供・阪神タイガース)

 2位の巨人が首位・阪神に2.5ゲーム差と急接近している。最大8.5ゲーム差まで広げられたが、2位争いを繰り広げていたヤクルトに3タテするなど今季初の7連勝を飾る。一方、阪神は本拠地・甲子園でDeNAに今季初の同一カード連敗。スポーツ紙の遊軍記者は「このままだと、巨人が阪神に追いつくのは時間の問題でしょう」と分析する。

【写真】“驚くほど美しい妻”と米で話題になったマー君の奥様はこちら(他7枚)

「巨人・岡本和真と阪神・大山悠輔。両チームの4番の差が大きいと思います。岡本は決して打率が高いわけではないではないが、ここで1本欲しいというところで、きっちり4番の働きをする。対照的に大山はチャンスに凡退することが少なくない。本人も責任を感じているのでしょう。打席で力みを感じる。矢野監督は信頼を寄せていますが、今のままだと良くなる兆しが見えない」

 昨季は本塁打王争いを繰り広げた両主砲だが、今季は明暗が分かれている。岡本が打率.256、21本塁打、66打点に対し、大山は打率.257、8本塁打、37打点。打率は変わらないのだが、得点圏打率で見ると岡本が.293に対し、大山は規定打席到達者で最下位の.203と大きな差がある。岡本はヤクルトの村上宗隆に15打点差をつけるリーグトップの66打点を挙げているのも、「チャンスでの一打」が多いからだ。25日のヤクルト戦では石川雅規から3回にバックスクリーンに20号3ランを放つなど4打点。27日の同戦でも同点の6回にスアレスから右翼へ運ぶ21号決勝3ランで勝負を決めた。

 大山は5月6日に背中の張りで登録抹消され、25日に復帰したが調子が上がらない。6月は月間打率.220、3本塁打、11打点。犠飛は6本とリーグトップだが、チームを勢いづける一打が少ない。出塁率.293も規定打席到達者で最下位。四球は13と早打ちで凡退する場面が目立つ。昨季は打率.288、28本塁打、85打点と自己最高の成績をマークし、得点圏打率.295と結果を残していただけに、今年は物足りなさが否めない。

次のページ