「大山が結果を残したと言っても昨年の1年間だけです。好不調の波が激しいし、まだまだ不動の4番として固定する段階ではない。もちろん、4番として活躍してもらうのがベストですが、いつまでも大山の4番にこだわっていると打線全体も重苦しい雰囲気になる。ペナントレースは半分以上残っているし、打順に関してもう少し柔軟に考えた方が良いでしょう。マルテ、サンズ、佐藤輝明と力のある打者は他にもいるので、4番を入れ替えた方がいいと思います。大山は下位打線に置くか、スタメンから少し外して打撃を見つめ直した方が復調のきっかけをつかめるのではないでしょうか」(スポーツ紙デスク)

 巨人阪神。人気球団の4番は打たなければ、批判にさらされる。SNS、ネット上では「阪神ファンですがなぜここまで打てない大山選手を4番に固執するのか意味がわからない。巨人の4番が羨ましい。打率はそこそこだけど正直うちの大山の何倍も怖い。ここぞでガツンと打っているイメージであれこそ4番」、「大山の力は必要。でも4番にこだわる必要はない。チームの勝利が最優先だから。佐藤輝明を4番にして雰囲気をガラッと変えた方がいい。このまま何も手を打たないようだとズルズルいくよ。首位陥落は時間の問題」などのコメントが。

 巨人は坂本勇人、梶谷隆幸、丸佳浩ら主力が故障や打撃不振で戦線離脱する中、岡本が4番としてチームを支え続けていた。一方、阪神は大山が故障で戦線離脱していた時期に、佐藤を4番に抜擢。期待に応える活躍を見せていたが、大山が復帰すると4番に戻した。矢野監督は今後も「4番・大山」にこだわり続けるのだろうか。4番の活躍が両球団の命運を握ることになりそうだ。(牧忠則)