喫煙目的店は最後の“逃げ場”か 「この空間を守りたかった」老舗喫茶店の声 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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喫煙目的店は最後の“逃げ場”か 「この空間を守りたかった」老舗喫茶店の声

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※写真はイメージです (GettyImages)

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 緊急事態宣言にともなう飲食店の時短営業が常態化するなか、公園などでいわゆる「外飲み」をするケースが問題となった。テレビなどで翌朝の掃除の様子が流され、アルコールやコーヒーの空カンとともにタバコの吸い殻が捨てられていることも報じられた。

【写真】かつて、たばこを1日100本以上吸っていたのはこの人

 5月31日はWHO(世界保健機関)が1988年から定めた世界禁煙デーで、世界で禁煙に関するキャンペーンが行われる。このようなことが続くと、マナーを守っている喫煙者の肩身はより狭くなってしまうだろう。

 2020年4月、改正健康増進法が全面施行されて以降、喫煙できる場所は激減し、都内の喫茶店や居酒屋のテーブルでたばこを吸う人の姿を見かけることは、ほとんどなくなった。「ならば」と、屋外喫煙所を探すのだが、20年4月から5月の緊急事態宣言下では、都内の公共の喫煙所が閉鎖されたため、喫煙場所を失った「喫煙所難民」が続出。行き場をなくした“難民”たちが許可されていない場所で喫煙するようになり、ポイ捨てが問題化した。

 そうした現状で、最近は「タバコが吸える」ではなく、「タバコを吸う」ための喫茶店を見かけるようになった。これらの店は「喫煙目的店」と区分され、タバコの対面販売免許を持ち、「通常主食と認められる食事」を主として提供せずに飲食営業している店が対象となる。喫煙が目的となるため、20歳以下の立ち入りは利用者、従業員ともに禁止となる。

「カフェ・ベローチェ」や「珈琲館」などを展開するC-United(シーユナイテッド)は、昨年11月から順次、都内3カ所で喫煙目的店、「THE SMOKIST COFFEE」をオープンした。その出店の経緯を、同社の広報担当者はこのように説明する。

「2020年4月の改正健康増進法の施行により、飲食店など屋内での喫煙が原則禁煙となり、さらに新型コロナウイルス感染症の影響で街の喫煙エリアも封鎖されたため、路上喫煙が増えていきました。喫煙者と非喫煙者の双方にとって心地よい環境になるために、『カフェ事業を展開する当社だからこそ社会へ貢献できることは何か』と考えたのがきっかけでした」

 コンセプトは、「大人の嗜好品を愉しむ場所」だ。いまでは難しくなった、席に座り、コーヒーを片手に喫煙するという贅沢な時間を過ごせる。同社がこの店舗をオープンするにあたり、特に力をいれたのが換気システムだという。

「通常の屋外排気とは別に、たばこの粉塵を97%、臭いを95%以上除去する『高性能プラズマ集塵脱臭機』で浄化した空気をダクトにより店内入口に排出することで、店頭から店の奥に空気が循環しながら清浄するシステムを導入しています。屋外排気と合わせると、4分に1回、清浄した空気が循環しています。さらに健康面への配慮から、利用時間を60分に制限させていただいております」(前出の広報担当者)


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