また、「おしゃれイズム」(日本テレビ系、5月9日放送)では、妹のすずから「お姉ちゃんは気分屋だし、テンションのアップダウンが激しいから本当に面倒くさい」と、今まで何十回も言われていると話していたアリス。良くも悪くも自分に正直な人なのだろう。

プロ野球ロッテの野手で、キューバ出身のレオニス・マーティン選手がアリスに似ていると、たびたび話題になっていたのですが、昨年8月にアリスが『うん、これは、私。』とツイート。本人も公認ということになり、ネット上では『好感度が更に上がった』『ファンになるわ』と称賛の声が。もちろんロッテファンも『広瀬アリスさんを始球式に呼んでくれ』『マーティン選手と絡んでくれてありがとうございます』と、かなり好意的でした。こうしたノリの良さも裏表がない証拠だと思います」(同)

 そんなアリスだが、業界で尊敬しているのはあの大女優だそうだ。女性週刊誌の芸能担当記者は言う。

「3月に放送されたバラエティー番組で話していましたが、10代の頃は自分の中で荒れていて、その時に相談に乗ってもらっていたのが米倉涼子さんだったそうです。米倉さんも存在感がありながら肩肘を張らないところがあり、アリスさんが憧れるのも分かるような気がします。近年はあざとさも武器にするタレントが多いなか、アリスさんはその対極と言ってもいいでしょう。素で魅力のある人は役者として芝居も魅力的。だからこそアンチも少なく、誰もが応援したくなるのでしょう」

 ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、そんなアリスの現状と今後についてこう分析する。

「これだけの売れっ子なのに『アメトーーク!』など本格バラエティー番組にも積極的に出演し、4月放送の『マンガ大好き芸人』の回では、『復讐の未亡人』といったダークでエグみの強いタイトルを挙げるなど、その気取らないたたずまいが、老若男女問わず好感度が高い。ドラマもバラエティーもいける抜群の安定感で、そのポジションはまだまだ安泰と言えるでしょう」

 持ち前の好感度と演技力で、このまま成長すれば20代の女優の中で頭ひとつ抜けた存在になるかもしれない。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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