「6番・右翼」でスタメン起用された時の成績は30試合出場で打率.259、8本塁打、20打点に対し、「4番・三塁」で出場した時は11試合出場で打率.286、2本塁打、12打点。出塁率.348、長打率.548とこちらの数字も上回っている。

 SNS、ネット上では、「外国人選手の人事にもよるけど、4番サード佐藤、5番ファースト大山とかは全然アリ。外国人枠を中継ぎの補強に回せる。もちろんファーストの外国人を雇って待機させる保険も必要だが、主要ポジションを日本人で賄えるチームは強い」、「佐藤は『4番・サード』で掛布雅之さんみたいなスタープレーヤーになってほしい。大山が戻ってきても外野に戻さないで欲しい」という意見が。一方で、「打撃好調のマルテが一塁にいるので、大山が復帰したら三塁、佐藤が右翼に戻るのが一番しっくりくると思う。大山にも意地があるでしょう。佐藤の活躍は良い刺激になるし、ハイレベルなポジション争いは大歓迎だね」とチーム編成の観点から大山の三塁起用を望む声も少なくない。

 開幕から首位を快走する阪神だが、大山に続いて糸原健斗も下肢のコンディショニング不良で19日に登録抹消された。主力の相次ぐ故障は痛手だが、選手層が厚い現在は大きな戦力ダウンにならないのが強みだ。その中心にいるのが「4番・三塁」の佐藤。ホットコーナーで躍動する姿から目が離せない。(梅宮昌宗)