「チームの顔、広告塔になっている。球団としては多額の投資を回収したいのはわかるが、露出量を見ていると心配になるほど。同じ楽天グループのJリーグ・ヴィッセル神戸に所属するイニエスタのようです。個人ファンクラブやYouTubeなどを使って、マー君を徹底的に売り込んでいる。本人の意向もあるだろうが球団のプッシュがすごい」(楽天担当記者)

 楽天復帰が決定した1月29日にはYouTubeチャンネル「マー君チャンネル」を開設。ツイッターとともに活用して個人情報を提供している。また個人ファンクラブ「マー君クラブ」を設立し、2月25日に入会の受け付けを開始。10人限定で年会費180万円の「マー君クラブVIP」も即完売した。これまでも選手個人が球団の提供するサービスの一環となったことはあるが、NPB選手の中でここまで大掛かりなことは初めてとも言える。

アイドル好きを公言するなど、田中はミーハーな部分がある。オフシーズンにテレビ出演が多いのも、芸能人と会えるのを楽しんでいるから。それが気分転換になって、野球で結果を出せば良い。根っからの野球好きで妥協は一切しない。渡米以前に比べてもストイックさは増した。チヤホヤされて勘違いする心配はないが、グラウンド外で疲れないようにして欲しい」(在京テレビ局スポーツ担当)

「まあ1つ2つ負けたってどうってことない。13年は24勝して1つも負けていないわけだからね。チームは好位置にいるし他の投手も調子が良い。ずば抜けた投手がこのまま終わるはずはないし、調子は自然と上がってくる。いてくれるだけで若手の手本になるし、ベテランにも刺激になる。お金以上に大きな存在、まさに生きるレジェンドです」(楽天関係者)

 今はグラウンド内外で日本の環境への適応を急ピッチで行なっている最中。まもなくニューモデルの田中を見れる日が近い気もする。その時にはさらに高いステージでの投球を見せてくれるだろう。「巨額契約どころか、安過ぎる」と言えるほどの圧巻のパフォーマンスを期待したい。