マリエの「枕営業」告発が大問題にならない理由 騒動からみえる令和型「判官びいき」の構図 (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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マリエの「枕営業」告発が大問題にならない理由 騒動からみえる令和型「判官びいき」の構図

マリエ(C)朝日新聞社

マリエ(C)朝日新聞社

 マリエの衝撃告発から、ひと月がたった。4月4日にインスタグラムの生配信で、15年前、当時のトップ芸人・島田紳助(2011年に引退)に関係を迫られたと明かし、断ったことで紳助絡みの仕事を失ったと主張。また、同席していた出川哲朗が止めなかったとして、「CM出てるのはマジで許せない。本当に許せない」と非難した。

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 ただし、出川サイドは「お騒がせしているような事実はない」と否定。また、酒らしきものを飲みながらの発信という彼女のやり方にも、疑問の声があがっている。

 15年前の真相はさだかでないものの、この件で久々に注目されたのが「枕営業」だ。実力者とこれから成功しようとする者が性的につながることで、おたがいに利益を得ようとすることを指し、世間的なイメージはよくない。が、芸能界では昔から、さまざまなうわさが語られてきた。

 とはいえ、その実態は都市伝説みたいなもの。うまくいった場合、おたがいに得をしているので、真相が明かされることはめったにない。明かされるのはもっぱら、利益を得られなかったと感じた一方からの暴露というかたちだ。

 たとえば、1990年代に騒がれた松田聖子の不倫トラブル。あれも一種の枕営業といえる。ジェフ・ニコルスやアラン・リードといった相手男性がメディアを通して暴露に及んだのは、男性側のほうに交際によるメリットが物足りなかったからだろう。

 とはいえ、マリエの告発が事実なら、彼女は枕営業を断り、そのために一種のパワハラを受けたことになる。しかし、現在は紳助が引退していることで、結果的に非難の矛先が出川に向けられたような構図になった。あのとき、止めなかった出川ごときが売れていることが許せない、みたいな言い分にも思われる。

 実際、出川はここ数年、好感度を上げている。その反動もあって、ガッカリしたという見方をする人もちらほら出てきたが、大々的なバッシングが始まったかというと、そうでもない。むしろ、同情する人も出てきた。そこには、かつてセレブタレントとして世に出たマリエに弱者のイメージが希薄なこと、本の出版計画が明らかになってその宣伝かという指摘がされ始めたことが関係しているようだ。


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