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病気になったら「ネットで検索」は正しい? 医師が注意する「落とし穴」

いまやスマートフォンの普及で、すぐにどこででも検索ができるようになった(イラスト/iStock)

いまやスマートフォンの普及で、すぐにどこででも検索ができるようになった(イラスト/iStock)

「検索疲れ」を起こしやすい現代。医療においても、患者は情報を求めて検索をする。患者の家族が不安から検索し、その情報の多さに参ってしまうことも。インターネットで病気についての正しい情報は得られるのだろうか。現在発売中の『手術数でわかる いい病院2021』(朝日新聞出版)で医師に取材した。

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 病気と診断されたり、病気の疑いが濃厚になったりしたとき、情報を調べようとする人は少なくない。自分の病気について詳しく知りたい、医師に言われた専門用語がわからない、治療方針や治療する病院を決めるための情報がほしい――必要とする情報はさまざまだ。また、病気や治療のことだけでなく、療養中や療養後の生活にかかわる情報を求める人もいる。

 国立がん研究センターの若尾文彦医師は「情報は、病気と向き合う患者さんや家族を支える力になる」と話す。

「情報を得ることで、よりよい治療を受けられたり、より快適な療養生活を送れたりする可能性が広がります。生活の質や費用、生死にも違いが生じることもある。納得のいく決定をするにあたって、その情報が判断材料となることもあるでしょう。また、知らなかったことに対する漠然とした不安が軽減することも少なくありません」

 近年、情報収集の手段の主流は、インターネットだ。パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなどのモバイル情報端末を持つ人が増え、それぞれが直接、必要と感じた時にすぐにインターネットにアクセスして多くの情報を得られるようになった。

■ネットに多い怪しい情報 改善されてはいるが…

 とはいえインターネット上の膨大な情報には、信頼できるものがある一方で、間違った情報や内容の質が担保されていない情報もたくさん含まれている。とりわけがんにかかわる情報は、高価な健康食品や治療法に誘導する意図で提供されているものも多く、注意が必要だ。

「ほとんどの人は、検索結果画面を上のほうから見ていくのではないでしょうか。画面の上部には広告が表示されますが、それを知らなかった、広告だとは思っていなかったという人が少なくありません。『広告』という小さなアイコンが付いているのですが、病気のことで切羽詰まった心理状態になっている時は気づきにくい」(若尾医師)


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