日本ラグビー界期待の若手・齋藤直人 (c)朝日新聞社
日本ラグビー界期待の若手・齋藤直人 (c)朝日新聞社

「最後のトップリーグ」は二つのカンファレンスに分かれて7節を戦ったリーグ戦を終え、17日からプレーオフトーナメントが始まる。ここまで世界のトップ選手たちのスーパープレーに目を奪われがちだったが、プレーオフでは最後のタイトル争いに加えて、サクラのジャージーを目指す日本代表候補選手たちのプレーぶりにも注目が集まりそうだ。

 2003年にスタートしたジャパンラグビートップリーグは、来年に新リーグに移行するのに伴い、18シーズン目の今大会をもって終了する。新型コロナウイルスの感染拡大のために第6節で打ち切りとなった昨シーズンに続き、今シーズンも開幕が当初予定よりも1カ月以上遅れ、フォーマットを変更しての開催。途中、1試合が中止となったものの、なんとかプレーオフまで漕ぎ着けた。

 今シーズンのトップリーグには、ニュージーランド代表オールブラックスのボーデン・バレット(サントリーサンゴリアス)やTJ・ペレナラ(NTTドコモレッドハリケーンズ)、ラグビーワールドカップ2019(RWC2019)で優勝した南アフリカ代表スプリングボクスのマカゾレ・マピンピ(同)、オーストラリア代表ワラビーズのキャプテン、マイケル・フーパー(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)、スコットランド代表キャプテンだったグレイグ・レイドロー(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)らが新たに加入し、これまで以上に豪華な顔ぶれが揃っている。

 国際統括団体「ワールドラグビー」の世界最優秀選手に2度選ばれたバレットは、トヨタ自動車との全勝対決のラスト1プレーで試合を決める勝ち越しのPGを成功。RWC2019のナミビア戦でのトライがワールドラグビーの年間最優秀トライに選ばれたペレナラは、リコーブラックラムズ戦の後半40分、ナミビア戦の時と同様に独走して左コーナーに飛び込み、試合を決める勝ち越しトライを挙げた。世界的なスター選手たちが看板に偽りない活躍を毎試合見せ、最後のトップリーグを大きく盛り上げている。

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日本代表の顔もフレッシュに?