そして、もちろん、最後のトップリーグ王者を目指す戦いからも目が離せない。レッドカンファレンスではサントリーが全勝で1位。最後の最後に突き放されたトヨタ自動車は最終節で今度はクボタスピアーズにラスト1プレーで逆転勝ちし、1敗を守って2位に入った。ホワイトカンファレンスでは、パナソニックと神戸製鋼コベルコスティーラーズが合い譲らずに引き分け、勝ち点で上回ったパナソニックが1位となった。

 トップリーグや日本選手権で優勝経験のあるチームが4強を占める一方、今シーズン目立ったのは中堅チームの頑張りだ。クボタはトヨタ自動車に惜敗、サントリーにも後半38分まで同点と互角の戦いをみせてカンファレンス3位に。昇降格を繰り返していたNTTドコモも神戸製鋼に2点差に迫る健闘をみせ、4勝3敗と勝ち越して3位となった。

 一方で、3連覇を含む最多タイの5度優勝を誇る東芝が3勝4敗でレッドカンファレンス5位。日本選手権を3度制しているNECグリーンロケッツは全敗でホワイトカンファレンス8位に沈んだのは気掛かりだ。

 ここからは、負けたら終わりの勝ち上がり戦。強豪が引き続き盤石な戦いを見せるのか、それとも、この1戦に賭けたチームが会心の勝利を挙げるのか、毎試合、好勝負が期待される。

 プレーオフには、トップリーグ16チームにトップチャレンジリーグの上位4チーム(豊田自動織機シャトルズ、近鉄ライナーズ、コカ・コーラレッドスパークス、清水建設ブルーシャークス)を加えた計20チームが出場。1回戦はトップリーグ下位4チームがトップチャレンジの4チームと対戦、2回戦から残る12チームが登場する。プレーオフの準決勝(5月16日、大阪・花薗)、決勝(5月23日、東京・秩父宮)は、第58回日本選手権を兼ねて行われる。