小室圭さん(c)朝日新聞社
小室圭さん(c)朝日新聞社

「非常に丁寧に説明されている印象だ」「小室さん側と元婚約者との間の話し合いの経緯についても理解ができた」

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 4月8日、西村泰彦宮内庁長官は、秋篠宮家の長女眞子さまとの結婚が延期となっている小室圭さんが、公表した文書について、妙に感じるほど高く評価した。

 それもそうだろう。

 秋篠宮さまは昨年11月の誕生日会見で、小室さんサイドに、金銭問題を「見える形で対応することが必要」との趣旨を述べた。この発言を受けて動いたかのように、その翌月に西村長官は、小室さん側の代理人弁護士を宮内庁に呼び出し、会見でも説明責任を果たすよう求めた。

 そして、今回の文書は秋篠宮家の側近から8日の午前中に、西村長官に渡されたという。

 宮内庁とのすり合わせは、完璧であった一方で、元婚約者サイドは、寝耳に水であったようだ。元婚約者の代理人に文書の感想をたずねると、「説明文書を出すことなどまったく知らされていませんし、まだ読んでもいない。元婚約者も同じでしょう」と吐露した。

「長官会見の木曜日を狙って文書を出したのは、明らかですよね。小室さんサイドとのすり合わせがあったわけで、長官としては自分の『仕事』が形になったわけですから、べた褒めも当然でしょうね」(皇室ジャーナリスト)

 宮内庁長官をはじめ、宮内庁が眞子さまと小室さんの結婚をあと押しする体制にかじを切ったと見ていいだろう。

 
 だが、要職も経験した宮内庁関係者は、計28枚の文書に目を通したうえで、こう顔をしかめた。

「まるで学生のレポートだなというのが、最初の印象です。中身は、おカネの話とご自身とお母さまの正当性の主張と元婚約者への非難に終始しており、誠実さがにじむ内容ではない。裁判書類そのものです。秋篠宮殿下は、『国民の理解と納得してくれる状況』というキーワードを口にしていたが、彼の文書に好感を持つ人は少ないのではないか。一般のお金持ちのお嬢さんとの結婚であればいいが、皇室の方のお相手として、相応しいという印象は受けませんでした。いま皇室は国民の支持や敬愛を失いつつあります皇室の危機的状況ともいえる状況で、出すべき文書ではなかったと感じます」

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