アイドルグラビアの台頭で、グラドルの多くは活動の場を撮影会に移していきました。バラエティ番組などでもよく見かける“日本一エロいグラビアアイドル”として人気の森咲智美(28)や、“なにわのブラックダイヤモンド””日本一黒いグラドル”と呼ばれる橋本梨菜(27)なども主戦場は撮影会で、大人気です。もともとグラビアの仕事は、出演してもギャラがもらえないことさえあるなど、有名になる足がかりとはなっても、タレントの稼ぎにはなかなか直結しません。しかし、今ではSNSが発達し、直接、撮影会で収益化できるので雑誌グラビアで名前を売る必要もほとんどありません。”ミスマガジン2018グランプリ”で令和のグラビア女王として注目を集める沢口愛華(17)など一部の人気グラドルを除き、従来型のグラドルは消えつつあります」(同)

 こうしたなかで、アイドルやグラドルにとって変わろうとしているのが著名コスプレイヤーのグラビアだ。

「アニメのコスプレをするコスプレイヤーたちはもともと、コミケなどのイベントから盛り上がってきました。アニメファンがこぞって撮影する姿は10年前までは、ネットで笑いのネタにされていましたが、最近では市民権を得るようになった。もちろん、今でもアニメファンやオタク層が彼女らの人気を下支えしていますが、そこからグラドルになったり、テレビに出演する人も出てきており、ファン層が広がっている印象ですね。若い男性にとっては、レイヤーだろうとグラドルだろうと、かわいい子がグラビアに掲載されていればそれはそれでいいわけですから」(同)

■コロナ禍でコスプレイヤーの出番が増加?

 コスプレイヤー自体は古くから存在していたが、2010年代の半ばあたりから徐々にメディア露出が増加。一般的な知名度を得るまでになったレイヤーがテレビなどに出演し始めたのはここ2~3年といったところだろう。

「いまは結婚・出産して活動してないですが、御伽ねこむさんなんかはその走りでしたね。最近では、『情熱大陸』に出演したえなこが圧倒的人気で、グラビアでも引っ張りだこです。有名になる前は『To LOVEる -とらぶる-』や『カードキャプターさくら』などの衣装を着ていましたが、最近では独自テーマの衣装で雑誌グラビアに出たりするほどに知名度もあがりました。ほかにも桃月なしこ、あまつまりな、火将ロシエルなどが有名です。個人で活動をスタートさせた彼女たちも、今はほとんど事務所に所属しています。コロナ禍でコミケなどファンが撮影できるイベントが軒並み中止になっているので、飢餓状態を生んで余計に雑誌グラビアへの出演に注目が集まっているのかもしれません」(同)

次のページ
コスプレイヤーのグラビアは”短命”という意見も