ゆきぽよ謝罪でみえた「ヤンキー過去」と「武勇伝」の終焉 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ゆきぽよ謝罪でみえた「ヤンキー過去」と「武勇伝」の終焉

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タレントのゆきぽよ(C)朝日新聞社

タレントのゆきぽよ(C)朝日新聞社

 ひと昔前であれば、俳優の宇梶剛士(58)が伝説の不良と呼ばれ、少年院から更生した話などは美談として語られていた。お笑い芸人のバッドボーイズ・佐田正樹(42)の暴走族時代のエピソードなども「ネタ」として受け入れられていた印象がある。「昔はワルだった」というエピソードは、今や通用しなくなっているのか。

 前出のマネージャーは次のように話す。

「以前であれば、公園でタイマンをはったり、暴力振るったり振るわれたりといったエピソードを出しても笑ってくれましたが、今はそれが通用しなくなっているのを肌で感じています。もう昔みたいに、『バカで面白いよね』とは受け止めてはもらえない。世の中のフラストレーションがたまっているのかもしれません。今となっては、あえて『元不良』の路線を狙っていくことはしたくないですね」

 テレビの一強だった時代と違い、今はSNSで視聴者の反応が可視化され、拡散されることが当たり前となった。別の芸能事務所のマネージャーはこう話す。

「数年前から、芸能人も自身のプライベートを切り売りすることが多くなりました。ただ、一度発信された情報は簡単には消せないですし、一部のユーザーが深堀りしてしまうこともある。良かれと思って出したエピソードで過去が掘り起こされ、自分の意図に反した形で受け止められ、拡散されることもある。自由に発言させてあげたいですが、マネージャーとしても、ネガティブに受け取られかねない武勇伝については、及び腰になってしまいます」

 現場でも、時代の変化は敏感に感じ取っているようだ。芸能リポーターの石川敏男氏は、次のように見解を語る。

「昔であれば、たとえば『暴走族の親分と仲が良かった』といった類の話は、自慢として通用しましたし、それでも良かった。テレビだけであれば、それ以上の情報が出ないように、蓋ができたからです。でも今は、情報の蓋が閉まらないので『そこで何をしていたか』まで話が及び、簡単にばれてしまう。破天荒な過去を持つタレントにとっては常にリスクがありますし、苦しい時代でしょう」

 コンプラインス意識の高まりもあり、テレビ側のスタンスも変わりつつある。ワルだった過去をネタとして語る風潮も「オワコン」となってしまうかもしれない。(取材・文=AERA dot.編集部・飯塚大和)


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