チョコプラついに初冠番組 TT、パーカーJr.話題のネタを量産のワケとは? (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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チョコプラついに初冠番組 TT、パーカーJr.話題のネタを量産のワケとは?

連載「道理で笑える ラリー遠田」

ラリー遠田dot.#ラリー遠田
チョコレートプラネッツ(C)朝日新聞社

チョコレートプラネッツ(C)朝日新聞社

もし逮捕されたらチョコプラのどちらが悪い顔ができるか選手権(公式YouTubeチャンネルチョコレートプラネッツチャンネルの企画「悪い顔選手権」より)

もし逮捕されたらチョコプラのどちらが悪い顔ができるか選手権(公式YouTubeチャンネルチョコレートプラネッツチャンネルの企画「悪い顔選手権」より)

 彼らがスマッシュヒットを連発できる最大の理由は、一般人の心に刺さるコンテンツを考えるマーケティング能力に秀でているからだ。彼らがその能力に目覚めたのは「TT兄弟」を世に送り出した頃ではないかと思う。

 TT兄弟は『エンタの神様』に出るような芸人という設定で作られたものだった。チョコレートプラネットはコントの面白さにも定評があるコンビだったのだが、この企画ではあえて『エンタ』っぽいネタを作ってみせたのだ。すると、それが大反響を巻き起こし、番組の枠を超えてCMにまで起用されるようになった。ここで彼らは、多くの人の心をつかむエッセンスのようなものを体得したのではないか。

 長田庄平はコンビのネタ作りを担当するだけでなく、衣装や小道具なども自分で作ることで知られている。さまざまな自作の発明品を紹介するネタもある。

 もともとあった発明家としての創作力に、マーケティング能力をかけ合わせることで、当たるコンテンツを量産する「チョコプラ工場」が誕生したのだ。

 長田は自分のことを「飽き性」であると語っている。飽きっぽくて移り気なところがあるからこそ、1つのネタやキャラクターに縛られず、次々に新しいものを作っていくことができるのだろう。

 さらに、彼らは「作る」だけでなく「演じる」ことにも長けていた。コントでさまざまな役柄に扮する演技力があるのはもちろん、歌やものまねを器用にこなす表現力もある。だからこそ、優れたアイデアを優れたコンテツに昇華させることができるのだ。

 軽い口当たりで味わい深いコンテンツを生み出し続けるチョコレートプラネットは、お笑い界の「キング・オブ・ポップ」である。(お笑い評論家・ラリー遠田)


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ラリー遠田

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・ライター、お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)、『なぜ、とんねるずとダウンタウンは仲が悪いと言われるのか?』(コア新書)など著書多数。近著は『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)。http://owa-writer.com/

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