かくいう筆者は第6回からジュノン・スーパーボーイ・コンテストを見続けてきている、まぁ、言ってみれば“ジュノン追っかけおばさん”。第6回といえば、グランプリは柏原崇、準グランプリは伊藤英明。翌年の第7回のグランプリの子は芸能界を退いたものの最終選考会でスカートをひるがえして舞台に登場したのは今でも鮮明に印象に残っている。なんといっても圧勝だったのは、今年のゲスト審査員の溝端淳平で、歴代最多の40社もの芸能事務所からの勧誘を受けた。最終選考会で和太鼓を披露した溝端淳平を見た瞬間、「はい、グランプリ、ね!」と心の中でつぶやいたのは筆者だけでないはず。

 そんな毎年印象に残る出来事があるジュノン・スーパーボーイ・コンテストが史上初のリモートということもあり、“ジュノン追っかけおばさん”の(勝手な)ミッションとしては、「リモートで選ばれたグランプリは、本当にイケメンなのか?」この目で確認してくること。感染拡大予防のガイドラインを遵守したうえでの取材は許可されており、応募総数17,158人から選ばれし15名、そして、その頂点に立つジュノンボーイの誕生に立ち会ってきた。

 最終選考会の第1次はパフォーマンス。第2次審査はゲスト審査員であるゆきぽよを相手役に自身で考えた「告白」シーンを演じる。審査を勝ち抜いたのは、グランプリが前川佑(まえかわ・たすく)さん。北海道函館市出身の14歳、中学3年生! 準グランプリは青山凌大(あおやま・りょうた)さん、審査員特別賞は伊藤佑晟(いとう・ゆうせい)さん、フォトジェニック賞は関隼汰(せき・はやた)さん、協賛社賞である明色美顔ボーイ賞は金井丈留(かない・たける)さん、ミュゼボーイ賞は北村一貴(きたむら・いっき)さんが選出された。

 さて、グランプリの前川佑さんがイケメンかどうか?

「最終選考会に残る子たちが、みんな“いい子”になってしまったよね、今回だけでなくここ最近。トンガってもいないし、何か面白そうと思える部分が見えてこない。グランプリの前川くんは(グランプリに)いくとは思っていたけど……」(芸能記者)

 最終選考会の会場にいたベテラン芸能記者の意見は厳しい。

「5名ほど“この子は何かの賞を取るであろう”というのを予想していました。5名中4名は的中。エントリ―ナンバー13の岸本舜生(きしもと・しゅんき)くんは、賞を取ることができませんでしたが、舞台を降りるときにおじぎをしたり礼儀正しい姿が垣間見えて、好感度が高かったです。イケメンかどうかだけでなく、そういうところも見てしまいます」(週刊誌グラビア記者)

 そうそう、顔のイケメン度も重要だが、たたずまい全体も思わず見てしまう。さて、グランプリの前川佑さん、筆者はグランプリとまでは思っていなかったものの、もちろんイケメンです。身長179センチ、マスクをしたら顔の半分以上が隠れる、まぁ、小顔。何より前川さんのすごいのが、自分に対する自信! 

「(グランプリになる)自信はあったけど、受賞した瞬間はすぐには実感が湧かなかった。でも“やってやったぜ!”って思って、自信はあったので嬉しかった。審査員特別賞で(自分の名前が)呼ばれなかったので“俺、ヤバイかもしれない”と思っていた」

 と、最後にグランプリとして呼ばれるという確信をジワジワ抱いていたことを受賞後の囲み取材で前川佑さんが明かしていた。隣にいたゲスト審査員のゆきぽよが「14歳だよね?」って確認するほどの何とも言えない大物感。取材中に2回も「自信があった」と力強く言い放った前川佑さんだが、これほどまでに自信にみなぎっているイケメンは見たことない! 仮面ライダーなのか戦隊ヒーローなのかはたまた朝ドラ大河ドラマか、前川佑さんの活躍する姿が見られる日はそう遠くない感じだった。