今季メジャー初Vの原英莉花など若手の女子選手は“群雄割拠”の時代に (c)朝日新聞社
今季メジャー初Vの原英莉花など若手の女子選手は“群雄割拠”の時代に (c)朝日新聞社

 黄金世代、プラチナ世代、そして新世紀世代。国内女子ゴルフは、20歳前後のプレーヤーが群雄割拠しツアーを牽引している。

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 黄金世代は、昨年全英女子オープンを制した渋野日向子や米女子ツアーを主戦場とする畑岡奈紗、勝みなみらを中心とした1998年、99年生まれの女子プロで現在21歳か22歳の選手のこと。原英莉花、小祝さくら、河本結、新垣比菜、大里桃子らもこの世代で、頻繁に彼女たちの中からツアー優勝者が決まり、その存在感を見せつけている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が大幅に遅れた今シーズンも、小祝が9月のゴルフ5レディスプロゴルフトーナメントで優勝すると、単独2位にも2回食い込み賞金ランクは現在2位。10月の日本女子オープンゴルフ選手権では、原が国内メジャー初勝利を挙げる快挙を達成した。すると翌週のスタンレーレディスゴルフトーナメントでは稲見萌寧がツアー初優勝を達成。この世代の顔と言える渋野の調子が上がらない中、他の面々が渋野に負けない活躍を果たしている。

 プラチナ世代は、2000年生まれの女子プロが中心で、安田祐香や西村優菜、吉田優利、古江彩佳はその代表格。米ツアーに参戦する山口すず夏もこの中の一人だ。アマチュア時代からの実績も豊富で、昨年あたりからは黄金世代を脅かす存在として注目を浴びている。

 中でも古江は、昨年の富士通レディースでアマチュア優勝を成し遂げた逸材で、今季も9月のデサントレディース東海クラシックを制覇すると、直近に行われた伊藤園レディスゴルフトーナメントでも勝利。西村も負けじと、11月1日まで開催された三菱電機レディスゴルフトーナメントで逆転でのツアー初優勝を飾って見せた。

 そして、今年になっていきなりその強さを見せつけているのが新世紀世代だ。プラチナ世代に続く2001年生まれの選手たちで、笹生優花や山下美夢有が有名どころ。中でも笹生は今季2勝を挙げ現在賞金ランクトップと、ルーキーでいきなりの賞金女王の可能性も出てきている。

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