そんなパワーが目立つ笹生だが、実はショットやショートゲームもトップクラスに位置する。フェアウェイキープ率こそ58.5%とふるわないが、パーオン率は73.5%で12位。平均パット(パーオンホール)も1.76で3位におり、目立っているパワーだけではなく、トータルでハイレベルなプレーを見せているのも、笹生の推しポイントと言える。

 笹生は現在、日本とフィリピンの二重国籍を有し、来年の開催が予定されている東京五輪はフィリピン代表として出場予定。オリンピックの舞台では、二十歳にして日本代表の大きな壁となるだろうし、黄金、プラチナ、新世紀を中心にニューヒロインの誕生が止まらない女子ゴルフ界を牽引する存在となることは間違いないだろう。

(※文中の記録は全て11月17日現在)