日本女子サッカーの未来は大丈夫? なでしこリーグで選手は育っているのか (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本女子サッカーの未来は大丈夫? なでしこリーグで選手は育っているのか

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西森彰dot.
今後、代表での活躍に期待したい宝田沙織 (c)朝日新聞社

今後、代表での活躍に期待したい宝田沙織 (c)朝日新聞社

 10月のWEリーグ初年度参入クラブの発表を前に、なでしこリーグでも熱戦が続いている。その中心にあるのは、2014年以来のリーグ制覇を目指す、浦和レッズレディースだ。就任2年目の森栄次監督の下、10試合を消化して9勝1敗1分け。2位の日テレ・ベレーザに勝ち点6差をつけて、首位に立っている(成績等は全て9月27日(日)現在)。

 昨季は、失敗を恐れない積極的な戦いを選択し、若い選手たちが持ち味を発揮しながら、自信をつけた。その一方で、リスクを包含した戦いぶりだった。今季は、パスワークはそのままに、局面への対応力が光っている。9勝のうち7勝は1点差勝ち。だが、試合内容では、対戦相手を圧倒しているケースが多い。

 まず、誰の目にも留まるのは、絶対的なエース・菅澤優衣香の爆発力だ。強靭な体幹でDFを引きずるように突破したかと思えば、敵味方が林立する密集地帯のボールに誰よりも速く反応する。空中戦にも滅法強い上に、こぼれ球を狙い続ける集中力も切れない。開戦前には「菅澤に仕事をさせない」と意気込んでいた対戦相手も、いざ試合が始まると手の打ちようがなくなっている。

 そして菅澤のゴールラッシュをおぜん立てしているのが、チーム全体の連動だ。とりわけ、相手に渡ったボールを、すぐに奪い返す、切り替えの速さが際立っている。ボランチの柴田華絵らが舵をとり、攻撃力に長所がある塩越柚歩ら、2列目の選手も労を惜しまない。ピッチ上の選手が、局面に応じて流動的にポジションを変えながら走り抜いている。ボールホルダーへプレッシャーをかけ続けて相手のミスを誘発し、ショートカウンターに結びつけることも多くできている。

 森監督の選手起用も多彩だ。「裏へのスピードが欲しい時には清家貴子」「パワープレーの局面が増えれば高橋はな」など、ディフェンダーが前目のポジションに配されることもしばしば。今季から浦和に復帰した猶本光も、これまでのボランチではなく、トップ下を中心に、強烈なシュートでゴールを脅かしている。こうした豊富な戦術バリエーションも、連勝の原動力になっている。


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