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「清原さんが神様に見えた」 ミスした同僚救う“男気一打”を放った男たち

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久保田龍雄dot.
巨人時代の清原和博 (c)朝日新聞社

巨人時代の清原和博 (c)朝日新聞社

 ソフトバンク・柳田悠岐が8月11日のオリックス戦で、大量失点につながる2つのエラーを犯した川瀬晃を救う逆転3ランを放った。「川瀬が(四球で)塁に出てチャンスをつくってくれたので、打席が回ってきたときに絶対かえしてやろうと思った」という男気の一発だった。西武・山川穂高も同27日の日本ハム戦で劇的な逆転サヨナラタイムリーを放ち、8回に自らのリードで逆転を許した森友哉を感泣させた。

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 過去にもそんな心に残る名場面がいくつもある。同僚のミスを帳消しにし、試合の流れを劇的に変えた男たちの感動シーンを振り返ってみよう。

 巨人時代の清原和博がひと振りで後輩のタイムリーエラーを帳消しにしたのが、2004年5月5日の横浜戦だ。

 7対6とリードの巨人は、勝利目前の9回2死からショート・川中基嗣の一塁悪送球で同点に追いつかれてしまう。

 延長10回、巨人は阿部慎之助、川中の連打で無死一、二塁のチャンスをつくるが、送りバント失敗など2者連続三振で2死。ここで「代打・清原」が告げられた。前年10月に右膝を手術し、開幕を2軍で迎えた清原は、1軍復帰後もペタジーニとの併用で出番が激減。プロ19年目で初めて控え選手の悲哀を噛みしめていた。

「とりあえず3回バットを振って悔いのないようにと思った」という清原は、初球、2球目と加藤武治の外角スライダーを空振りし、カウント1-2と追い込まれたが、4球目のスライダーが真ん中に入ってくるところを見逃さずフルスイング。打球は値千金の決勝3ランとなって左翼席に吸い込まれていった。

 この一発でミスを救われた川中は、ダイヤモンドを1周した清原を泣きながら出迎えた。涙で顔をくしゃくしゃにしながら「ありがとうございます」と頭を下げると、清原は優しい眼差しで「泣くな!」と肩を叩いた。「清原さんが神様に見えました」。川中は心から感謝し、堀内恒夫監督も「ひと振りでゲーム展開を変えちゃう役者だね。あのエラーがあったから、清原の3ランもあったのかなあ」と劇的勝利の余韻に浸っていた。


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