実際、今でこそ人気女優の地位を築いている米倉や上戸、武井もかつては主演ドラマ視聴率が振るわずに“低視聴率女優”扱いされたこともある。また近年では、本格的な女優転身後にドラマや映画、CMなどで引っ張りだこで歌手デビューまで果たした剛力も、一時期は“ゴリ推し”との批判を浴びる憂き目にもあった。いわば期待の裏返しのスパルタ教育とも言えるわけが、

「こうした売り出し戦略ができるのは、数多くの売れっ子タレントを抱えて、テレビ局や映画会社、大手広告理代理店、大手クライアント企業、スポーツ新聞をはじめとしたマスコミ各社などに対して強い影響力を誇っているからです。となると当然、今年に入ってからの人気タレントの大量離脱は、会社の次世代を担う若手の育成やプロモーションという点においても多大な影響を及ぼすことになるでしょう」(前出・芸能ジャーナリスト)

 そうした中、一部で近年バラエティー番組を中心に活躍しているモデルの森泉(37)や藤田ニコル(22)に関しても退社を危惧する声がある一方、同社の躍進の最大の功労者ともいえる後藤が一生オスカーに所属することを宣言したといった報道もあるが……。

「同社の今後のカギを握るのは上戸彩さんと武井咲さんの動向でしょう。2人とも売れっ子タレントであることはもちろん、ともに『LDH JAPAN』所属のアーティストのHIROさんとTAKAHIROさんと結婚しているのも気になるところです。とくにHIROさんはLDHの会長という立場もあって、2社は近年ビジネス面においても良好な関係を築いています。オスカーが今以上に窮地に陥った場合、HIROさんが何らかの形で手を差し伸べたり、さらなる両社の関係性強化を図る可能性も否定はできませんね」(前出の民放情報番組スタッフ)

 会社設立以来、最大の窮地かもしれない“美の総合商社”だが、今後の巻き返しはあるか。(伊藤茂)