ただし、“超売れっ子の脇役”としての矜持も当然、持ち合わせている。仕事に真摯に向き合う真面目な性格だからこそ、脇役への思い入れも人一倍強いようだ。

「廃業をかけ、節目の年齢ごとに目標を設定してきたというエピソードも印象深い。まず『30歳までにメディアに出られなかったら俳優を辞める』として活動したところ、29歳でCMのオーディションに合格し目標をクリアしたそうです。次に『35歳までにバイトを辞められなければ俳優を辞める』と決めると、34歳の時にドラマ『SP』にレギュラー出演するが決まったとか。本人は『目標を見据えていたお陰で変に焦ることなく、そのつど精いっぱい頑張れたことがよかったんじゃないかなと思います』とインタビューで答えていましたね」(前出の編集者)

■プライベートでは攻撃的になるときも!?

 ほんわかムード漂う生真面目なキャラといったイメージが強い野間口だが、物静かそうな雰囲気とは裏腹に攻撃的な一面も。

「アウトデラックス」(フジテレビ・2015年12月17日放送)に出演した際、はじめに野間口は「傘を横に持つ人がムカつく」と告白。畳んだ傘を横に持ち、大きく振りながら歩く人がいて、たまに当たることもあるのでやめるべきと強く主張。なんと野間口は近くにそういう人がいたら、自分からわざと当たりに行き、「とても危険なことなんだぞ」と気づかせるようにしていたという。加えて、満員電車で降りる人の妨げになっている乗客も許せないらしく「降りた方がいいですよ」と注意しながら、その人の背中を軽く押してホームに一緒に降りるという“アウトな行動”も告白。こうしたエピソードに共演者たちもザワつきを隠せなかった。

「プライベートでは3児の父親でもある野間口さん。さぞかし優しいパパかと思いきや、ご本人いわく、食事のマナーや姿勢、あいさつ、態度を細かく言ってしまう厳しい父親なんだとか。お子さんのお友達からも厳しいパパと思われているそうです。でも、お子さんの話となると目を細め、また一緒にガンダムのプラモデルを作るなど子煩悩であることは間違いなさそうです」(前出の編集者)

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いても気にならない、いないとどこか物足りない