水野美紀「ねえねえ、おサルの村長さん」という我が子の問いかけにどう答えるべきか (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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水野美紀「ねえねえ、おサルの村長さん」という我が子の問いかけにどう答えるべきか

連載「子育て女優の繁忙記「続・余力ゼロで生きてます」」

水野美紀さん

水野美紀さん

イラスト:唐橋充

イラスト:唐橋充

 とにかくこれらの強行の数々は、観ていただければ画面の端々からほとばしっていることだろうと思う。それ込みでお楽しみいただけたらと思う。スタッフキャスト全員の執念とパワーを受け止めて欲しい。是非、よろしくお願いいたします!

「ねえねえ、おサルの村長さん」

 我が子が、唐突に、そう私に話しかけている。

 まっすぐに私の目を見つめて、じっと返事を待っている。

 この場合……どう答えるのが正解なんだ……。

「誰がサルじゃ!」

 これは早い。まだ早い。さすがに3歳児には早いだろう。きょとんとされるだけだ。

 ここは村長らしい口調で「ウキっ」と言うべきか。まてまて「村長らしさ」って何だ。「村長」って微妙だ。

「社長」とか「組長」とかならイメージを作りやすいけど。

 村長さんという響きから私が連想するのは、村人たちに慕われている人柄の良さそうなおじいさん。実際にアフリカの村で会った、アフリカ人の、白い顎髭をたたえた優しそうなおじいさん。

 どっちもおじいさん!

 村長らしさ、って何だろう?

「ちょっと、村長らしくしてください!」と言われたら人はどうするのだろうか?

 むしろ村人たちから

「ほら、畑で採れた野菜、持ってって、村長さん」
「いつも悪いねえ」
「お昼、うちで食べていく? 村長さん」
「いやいや、悪いよ」
「奥さんに先立たれてから、ちょっとお酒の量が増えてみんな心配してるのよ?」
「ああー、最近は休肝日を作るようにしてるよお」
「ちゃんと食べてる村長さん?」
「大丈夫さあ」

 と心配されるくらいが村長らしいのだろうか。

「ねえねえ、おサルさん」と問われていればシンプルに「ウッキッキ、なあに?」と返すところだが「サル」と「村長」という二つの要素が入っていることによって複雑になっている!

 そもそもサルが暮らす村の村長なのか、人間が暮らす村の、マスコット的なサルの村長なのかという問題もある。

 もしくは人間の言葉を話すサルの村の村長なのか。

 ええい……正解が分からない!


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