【左翼手】


1位 張本勲(東映など):504
2位 金本知憲(阪神など):476
3位 土井正博(近鉄など):465

歴代最多安打の記録を持つ張本は、長打力も抜群で左翼手のトップとなっている。その後に、1492連続試合フルイニング出場の記録を持つ“鉄人”金本が続く。西武のコーチ時代に清原や松井稼頭央を育てたことでも有名な土井は自身も多くのホームランを放っており3位。このポジションは日本で長くプレーした助っ人選手が守ることが多く、ローズ(464、近鉄など)が土井に続き4位、ラミレス(380、ヤクルトなど)が6位、今も現役で2013年にシーズン最多の60本塁打を放ったバレンティン(288、ソフトバンク)が9位にランクインしている。

【中堅手】
1位 山本浩二(広島):536
2位 秋山幸二(西武など):437
3位 松井秀喜(巨人):332

外野で最も守備力を求められるセンターだが、1位の山本は全ポジションでも歴代4位の大砲。走攻守すべてが一流で、“メジャーに最も近い男”と呼ばれた秋山が続き、3位はメジャーで日本人トップの175本塁打を放った松井がランクインしている。松井はメジャー時代の本塁打を足すと507本だが、日本でプレーをしていれば、それ以上に本数を伸ばしていた可能性は高い。松井に続く4位には前田智徳(295、広島)が入っており、カリスマ性の高い打者が並んだ印象を受ける。

【右翼手】
1位 長池徳士(阪急):338
2位 高橋由伸(巨人):321
3位 藤井康雄(オリックス):282

阪急の4番を長きにわたって務め「ミスターブレーブス」と呼ばれた長池がトップ。2015年限りで引退した高橋が続き、その後に、中村剛也に抜かれるまでパ・リーグ最多の満塁本塁打記録(14)を持っていた藤井がランクインした。高橋はキャリア序盤から長打力を発揮し順調に本塁打数を伸ばしていたが、ケガが多かったことが悔やまれる。現役最多の福留孝介(阪神)は昨年までに280本を放っており、今シーズン中に藤井を抜くのはほぼ確実だろう。

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指名打者は?