アクションシューティングゲームの代表作『スプラトゥーン』でも銃ではなく水鉄砲で撃ち合いが楽しめる仕様にするなど、「任天堂カルチャー」は今も受け継がれている。

「子どもが安心してプレイできるよう、長年かけてユニバーサルなイメージを作り上げてきたことが、臨時休校に手を焼く保護者の理解を得たのでしょう。保護者のゲームに対する印象も、子どもたちが家でおとなしく遊んでくれるという点で、よりポジティブなものに変わりつつあります」(同前)

 かつてはゲーム依存症を「ゲーム障害」として疾病認定していた世界保健機関(WHO)も、コロナ禍を機に態度が一転。ゲームの利用が若者の外出自粛に有効とし、3月末からはゲーム事業者と手を組んで「#PlayApartTogether」というゲーム推奨のキャンペーンを始めている。
「コロナを通じて変わったのはゲームではなく、われわれ人間の(ゲームに対する)見方、認識なのだと思います」(同前)

 スイッチが多くの人に受け入れられた背景には、ゲームをポジティブにとらえるようになった世間の意識変化も関係しているのかもしれない。(AERAdot.編集部・飯塚大和)

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