今年もさまざまな場面で見かけることになりそうな成田だが、一方で業界内では心配の声もあがっている。過去の出来事がブレイクに水を差すのではと言われているのだ。前出のプロデューサーが解説する。

「数年前、園子温監督がツイッターで『メンズノンノの売れっ子モデル』が撮影に遅刻してきた理由について、2人の女性と朝まで遊んでいて寝坊したことを告げられたと暴露したことがありました。当時、それが成田のことだと芸能メディアが一斉に報じました。成田さんはまぁ実際、それくらい遊んでいるそうです。もちろんその“クズっぷり”が醸し出す色気が、彼の魅力でもあり、今の人気にもつながっているのですが、キャスティング面での懸念はあります」

■女性を敵に回すスキャンダルを危惧

 成田は現在、多数のCMにも出演しているが、同様の声は広告業界からも聞こえてくる。

「企業への提案資料には、菅田将暉さん→竹内涼真さん→成田さんくらいの順であがっていることが多いですね。現在、CMにたくさん出演しているのは、もしかしたらギャラがまだ割安だからなのかもしれません。ただ、やはり女性関係のスキャンダルは心配ですね。今は結婚してないから、多少の程度であればまだ許されると思います。ただ女性を敵に回すようなスキャンダルが出れば、女性ファンが離れてしまいます」(広告代理店の関係者)

 果たして成田は今後、若手トップ俳優に躍り出る可能性はあるのか。芸能レポーターの城下尊之氏はこう見る。

「成田さんは俳優の登竜門といわれる『メンズノンノ』出身ですし、ずいぶん早くから人気が出ていました。このところの活躍で、いよいよ主演作も出てきたので、そろそろ結果がほしいところだと思います。以前、故山城新伍さんが『映画において俳優の役割は3割、監督などが3割、脚本が3割』とおっしゃっていました。成田さんも、ここまで主演2作はいずれも良作とはいえ、数字的には大ヒットとまではいきませんでした。今後はいい脚本の作品を狙っていければ、さらなるブレイクが期待できるかもしれません」

 昭和の時代であれば、女性関係も“芸の肥やし”として容認されていただろう。だが、ジェンダー意識が向上し、コンプライアンスにも厳しくなった現代では、ご法度になりかねない。将来が有望視されているだけに心配せずにはいられない。(黒崎さとし)