(C)朝日新聞社
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 近年、ドラマがヒットする要因には起用される女優よりも男性の俳優の存在が語られることが多い。なかでも昨年、ブレイクがもっとも期待された俳優のひとりは成田凌(26)だ。呼び声通り今や人気が急上昇し、バラエティ対応もできるため番宣番組などにも多数出演。CMにも頻繁に出演しており、メディアでよく見かける存在となった。今年の下半期に放送が予定されているNHK朝ドラ「おちょやん」への出演も決定するなど、期待の高さが伺える。

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「男性ファッション誌『メンズノンノ』のモデルとしてデビューした成田さんはもともと役者志望だったそうで、2015年あたりからドラマに次々と出演するようになり、まずは注目を集めました。わかりやすく整ったイケメンでありながら、クズ男、弱気なダメ男、殺人鬼などいろんな役をこなす実力派です。主役のそばにいる役や、主人公のカウンター役は、クセがあって主役に負けない存在感を出せる人が必要なんです。そうしたクセのある役を演じることができるのが、あの世代では成田さんなんです」(民放ドラマプロデューサー)

 2018年あたりからさまざまな作品で演技力が評価され、昨年は周防正行監督作品の「カツベン!」に主役で出演。オーディションで射止めた役ということで本人も宣伝活動に奔走し、露出が格段に増えたことで認知度もあがった。今年に入って「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」や主演作「弥生、三月 -君を愛した30年-」と大忙し。新型コロナの影響でどうなるかはわからないが、今後も多数の映画への出演が予定されているようだ。

「俳優活動を開始して数年が経ち、評価も高くなってきました。待たれるのは代表作です。『これぞ成田凌の作品!』というのがまだないですからね。そういう意味では『弥生~』は数々のヒットドラマを生み出した脚本家の遊川和彦が監督脚本を務めた良作。『カツベン!』に引き続き主演に抜擢されたので、たいしたものだと思います。これまで2番手やライバル役みたいな立ち位置が多かったので、本人も主演作には相当、こだわりを見せているそうです」(民放ドラマ制作スタッフ)

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