本業は? カジサックことキングコングの梶原雄太 (C)朝日新聞社
本業は? カジサックことキングコングの梶原雄太 (C)朝日新聞社

 江頭2:50に東野幸治、宮迫博之、オリエンタルラジオの中田敦彦……などなど、今や人気芸人が次々とユーチューブにチャンネルを開設し、知名度を利用して人気になっている。そのなかで、まだ芸人ユーチューバーの黎明期に動画配信に挑み、確固たるポジションを築いた者がいる。それが、カジサックことお笑いコンビ・キングコングの梶原雄太(39)だ。

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 梶原がカジサック名義でユーチューバーデビューしたのは2018年10月。当初の目標を「2019年年末でチャンネル登録者数が100万人を突破しなければ芸能界を引退」と掲げ、毎日動画を配信しながら背水の陣でユーチューバー活動に専念すると、2019年7月には早くも100万人を突破。今では173万人を超え、200万人突破も射程内にいる大人気ユーチューバーとなったのだ。

 そんながカジサックだが、3月2日に5人目の子どもを出産したことを報告。それに先立つ2月25日の配信で、彼のチャンネルでもおなじみのヨメサック(梶原の妻)の出産準備や産後ケアのため、配信を10日間ほど休むと発表したことが話題となっていた。テレビ情報誌の編集者は次のように語る。

「ついにユーチューバーも産休を取るようになったと、ネット上でもかなり話題となっていますね。もともと、梶原と繋がりのある人気芸人がチャンネルに多数出てくることが話題になりがちでしたが、コアなファンはヨメサックや4人の子どもたちが顔出しで出てくる回を支持していました。ブレイクスルーとなった動画も、カジサックが1日ママ体験をやったネタですし。さらに家族が増えるということで、ファンの間では『10日間なんて言わず、もっと休んでください!』などと好意的な声が挙がっています」

 カジサックが配信を始めた当初、同業の芸人や視聴者からかなり陰口を叩かれていたようだ。それが今やお笑い界で配信の第一人者となり、産休を取得するほどの余裕ぶりで「ほかの芸人さんの動画を見てあげてください」とコメント。やはり時代を読む目があるというか、芸人としての鼻が利くのだろう。

 ユーチューバーとして安定路線に突入したカジサックだが、バラエティ番組の放送作家は次のように語る。

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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