球数制限に問題はあるのか? 江本孟紀が考える「若い投手をケガから守る方法」 (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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球数制限に問題はあるのか? 江本孟紀が考える「若い投手をケガから守る方法」

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江本孟紀さん(撮影/西岡千史)

江本孟紀さん(撮影/西岡千史)

ハーレーに乗る江本さん(本人提供)

ハーレーに乗る江本さん(本人提供)

 プロ野球のキャンプ情報がニュースを騒がせ、「令和の怪物」と呼ばれる佐々木朗希(ロッテ)ら、今季の活躍が期待される選手に注目が集まっている。「野球で視聴率が取れなくなった」といわれて久しいが、実は球場を訪れる人は増えていて、2019年シーズンは過去最高の2653万6962人の観客動員数を記録した。

【写真】がんを乗り越え、ハーレーに乗る江本さん

 一見、順風満帆に見える日本のプロ野球界だが、現状から将来を不安視している人がいる。プロ野球評論家の江本孟紀氏だ。江本氏は、昨年10月に元千葉ロッテマリーンズの里崎智也氏(野球解説者)との共著『プロ野球解説者「無敵バッテリー」がゆく 野球の正論』(徳間書店)、11月に『人生9回裏の戦い方』(竹書房)を続けて出版し、野球界から現代の日本社会の問題まで、幅広く論じている。私生活では胃がんを経験し、「今は9回が終わって延長戦を生きている」と語る江本さんは、なぜ、プロ野球の将来に不安を感じているのか。その理由を聞いた。

※前編「江本孟紀『このままプロ野球人気は続くのか?』」より続く

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──野球を科学的に分析することの“落とし穴”はどこにあるのでしょうか。

 今のプロ野球で使用されているデータは「ケガをした人」「プロで成功できなかった人」の情報が多いような気がします。たとえば、金田正一さんがなぜ400勝できたのか。秋山翔吾(シンシナティ・レッズ、前西武)が5年連続フルイニング出場しながら3割を打っている理由は何か。他の選手の何倍も練習して、ケガも少なく、第一線で活躍し続けた選手はたくさんいます。もっとその選手たちの成功例を分析することも大事ではないでしょうか。ケガで失敗した選手の分析も大事だが、ケガのない選手の分析も必要。「投げるな」「走るな」と単純化してはいけない。

 無理な練習、過度な登板をすればケガをするのは、今も昔も同じ。私が現役時代の時もデータはたくさんありましたが、最後は自分で考えて体のケアをしていました。登板後にヒジや肩を冷やす選手は多いですが、本当にそれは正しいのでしょうか。近年、投手が登板後にヒジを冷やすことが増えましたが、故障自体が減ったとは思えません。場合によっては温めたほうがいいこともあるんです。プロの選手なんだから、科学や統計データも大事だが、自分の感覚と経験から考えないといけない。


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