香港抗議デモ「半殺し兵器使う香港警察」に“紛争解決人”が「まるで内戦状態」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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香港抗議デモ「半殺し兵器使う香港警察」に“紛争解決人”が「まるで内戦状態」

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大室みどりdot.
1月13日、「香港危機に終わりはあるのか?」と題された東京外国語大のシンポジウムで講演する伊勢崎賢治氏(撮影/加藤夏子)

1月13日、「香港危機に終わりはあるのか?」と題された東京外国語大のシンポジウムで講演する伊勢崎賢治氏(撮影/加藤夏子)

シンポジウムにはインターネット中継で民主派学生リーダーの一人、周庭(アグネス・チョウ)氏も参加。「この運動をやめると香港は終わる」と危機を訴えたほか、日本の学生らの質問にも応じた(撮影/加藤夏子)

シンポジウムにはインターネット中継で民主派学生リーダーの一人、周庭(アグネス・チョウ)氏も参加。「この運動をやめると香港は終わる」と危機を訴えたほか、日本の学生らの質問にも応じた(撮影/加藤夏子)

会場には学生、社会人、研究者ら265人の聴衆が集まった(撮影/加藤夏子)

会場には学生、社会人、研究者ら265人の聴衆が集まった(撮影/加藤夏子)

 伊勢崎氏によると、平時における武器使用は警察権のSOP(standard operating procedures。標準作業手続き)によって厳格に規定されているという。

「平時において治安をつかさどり、武器の携帯を許されているのが警察。その武力行使は非常に制限されています。それは民主主義において当たり前。たとえばビーンバッグ弾は、脚に撃つからこそノンリーサルなんですよね。それを顔面に撃ったらどうなるか。だから、SOPによって絶対に銃口を肩以上に上げてはいけないと決められているのです。それがまったく守られていない。国内の“防犯”と国際法でいう“戦争”の垣根がどんどん低くなっているんです」

 シンポジウムには、民主派学生リーダーの一人で、SNSで流暢な日本語を駆使して情報発信を続ける周庭(アグネス・チョウ)氏も参加。8月30日に無許可集会への参加容疑で逮捕され、現在保釈中の周氏は海外渡航が禁止されているため、インターネット中継で会場からの質問に応じた。繰り返したのは、「この運動をやめると香港は終わる」という言葉。

「香港政府は中国政府にコントロールされていて、自ら決められない。それが根本的な問題。すでに4000から5000人の学生が逮捕されている。だが、あきらめるとみんな逮捕されるし、逮捕、起訴されると5年、10年、15年収監されるかもしれない。あきらめると未来はないという気持ちでやっている。次のチャンスがあるかはわからないんです」

■デモ本格化後、初の選挙 民主派圧勝の背景は

 11月24日、香港では区議会選挙が行われた。周氏と同じ、民主派学生リーダーの一人である黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏の立候補が選挙管理当局によって認められないなど、公正な選挙の実施が危ぶまれるなか、民間団体「FIGHT FOR FREEDOM STAND WITH HONG KONG」の呼びかけで国際選挙監視団が組織された。20人のメンバーのうち、日本人で唯一、伊勢崎氏が参加した。香港の選挙をどう見たのか。


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