森田麻里子(もりた・まりこ)/1987年生まれ。東京都出身。医師。2012年東京大学医学部医学科卒業。12年亀田総合病院にて初期研修を経て14年仙台厚生病院麻酔科。16年南相馬市立総合病院麻酔科に勤務。17年3月に第一子を出産し、19年9月より昭和大学病院附属東病院睡眠医療センターにて非常勤勤務。小児睡眠コンサルタント。Child Health Laboratory代表(撮影/小山幸佑・写真部)
森田麻里子(もりた・まりこ)/1987年生まれ。東京都出身。医師。2012年東京大学医学部医学科卒業。12年亀田総合病院にて初期研修を経て14年仙台厚生病院麻酔科。16年南相馬市立総合病院麻酔科に勤務。17年3月に第一子を出産し、19年9月より昭和大学病院附属東病院睡眠医療センターにて非常勤勤務。小児睡眠コンサルタント。Child Health Laboratory代表(撮影/小山幸佑・写真部)
※写真はイメージ(Getty Images)
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 今年は子育てでイライラしないようにしようなんて、年の初めに誓った方もいるだろう。その誓いを打ち破るほどなかなか手ごわいのは夜泣きや寝かしつけ。「6時間抱っこしっぱなしで寝なかった子が、寝かしつけを実践したら3日目には泣かずに5分で寝たんです」と、語ってくれたのは、本サイトでのコラム連載でおなじみの医師で3歳の男の子のママでもある森田麻里子先生。寝ぐずりしていた子が5分で?まさかの即寝?それこそ、奇跡のようなメソッドを紹介した『医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』(ダイヤモンド社)を上梓した。

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 そのメソッドの詳しい話の前に、森田先生本人も夜泣き、寝かしつけに苦労したママのひとりだった。

「生後2カ月半のときに、お昼寝から目覚めてもう一回くらいお昼寝するかなと思っていたら全然寝ないということがあったんです。ベッドに置くと泣いてしまうので抱っこして、家中を歌をうたいながら歩き回っていました。立ち止まると泣くので、ずっと……」

 寝ぐずりの赤ちゃんとの対峙はなんと6時間以上も続き、全く寝なかったという。

「外に散歩に行ってやっと寝たような感じがして『やったー!やっと止まれる、やっと座れる』って思い、家に帰ってベッドに置いたら、また『ぎゃぁーーー』って」

 当時は、まだまだ新米ママだったが森田先生は気がついたのだった。

「これが普通のはずはない。子どもを見ていてもうつらうつらしているし目がすわってきているんですよ(笑)。これはこの子が寝てくれなくて私が困っているのではなく、この子も眠たいのに眠れなくて困っているのではないか?と思ったんです」

 そこからは、さすが医師!「これを解決してあげるのは、親である私しかいない」という思いから、子どもの睡眠を調べあげていくかたわら目の前にいるわが子の寝かしつけを実践してみた。冒頭に記したように、わすが3日で泣きもせず、ぐずりもせず、即寝したのである。

「そのときにいままでのことはなんだったんだろうと思ったのと、寝てくれてうれしいんだけど『なんで3日間で解決するものをこれまで誰も私に知識として授けてくれなかったの!』って思ったんです」

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森田麻里子

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森田麻里子(もりた・まりこ)/1987年生まれ。東京都出身。医師。2012年東京大学医学部医学科卒業。12年亀田総合病院にて初期研修を経て14年仙台厚生病院麻酔科。16年南相馬市立総合病院麻酔科に勤務。17年3月に第一子を出産し、19年9月より昭和大学病院附属東病院睡眠医療センターにて非常勤勤務。小児睡眠コンサルタント。Child Health Laboratory代表

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