「梅宮さんは事務所に取材を申し込むとなかなか答えてくれなかったのですが、本人を直撃すると意外と受けてくれ、特にアンナさんのことはといろいろ話してくれましたね。よくご自宅にいかせてもらいましたが、ある時、車で帰宅した梅宮さんに話を聞こうとすると『いや~、今病院で手術してポリープ取ってきたところでさ! 俺できやすい体質なんだよ』と豪快におっしゃられたので、『もういいですから、すぐに休んでください!』なんてこともありました。またある時は、インターフォンを押したら梅宮さんが直接、出てこられたんですが、その時、カップラーメンを持ったままだった(笑)。『ちょうど食べるところだったんだよ!』と言われて、そのまま食べながら取材をしていたことも。そんなお茶目な面があったからこそ、映画からドラマ・バラエティまで広く長くお茶の間の人気者になっていったのだと思います」

 かつての映画スターたちが次々を旅立っていく中で、晩年まで「昭和の映画俳優」で有り続けた梅宮さん。彼や仲間たちのエピソードは、一つの時代の象徴として語り継がれていくだろう。(黒崎さとし)