「ファン感謝DAY2019」には多くのファンが詰めかけた(撮影/森大樹)
「ファン感謝DAY2019」には多くのファンが詰めかけた(撮影/森大樹)
トークショーに参加した山田哲人(左)と青木宣親(撮影/森大樹)
トークショーに参加した山田哲人(左)と青木宣親(撮影/森大樹)
新人王を獲得した村上宗隆(撮影/森大樹)
新人王を獲得した村上宗隆(撮影/森大樹)

 今季セ・リーグ最下位に終わった東京ヤクルトスワローズ。2020年シーズンからは高津臣吾新監督の就任が発表されている。明治神宮野球場で11月24日、同球団の「ファン感謝DAY2019」が行われた。

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 各球団は例年11月下旬ごろにファン感謝イベントを行っており、選手たちの意外な一面を見られる人気行事となっている。ファンはイベントを通してシーズンを振り返りつつ、来季への期待を膨らませる。

 ヤクルトは15年にリーグ優勝を果たしてからの4年間で、5位、6位、2位、6位と好不調の差が激しいシーズンを送ってきた。一方で近年のプロ野球全体の傾向と同様に、ヤクルトの観客動員数は増え続けている。そのためか、近年のファン感謝DAYには特に多くのファンが詰めかけている。

 ヤクルトの今年のファン感謝DAYは大部分の席は無料だが、内野席と外野席の一部を指定席として販売した。内野席購入者にはシリコンバンドが配布され、その色に応じて選手との写真撮影会、サイン会、ハイタッチ、特別エリアでのステージ観覧といったイベントへの参加権がランダムで当たる。ファンにとっては当日まで参加権が当たるか分からないワクワク感があり、仮に外れたとしてもシリコンバンドは記念品になる。

 内野グラウンドに設置されたステージでは様々なイベントが行われた。シーズンを振り返る神宮名場面ランキングに加え、球団創立50周年の節目の年にちなんだチームの歴史クイズや、今夏の甲子園優勝校・履正社高校出身の4選手によるトークセッションなど今年ならではのプログラムもあった。なかでも好評だったのが、選手が出題されたお題にあう人をスタンドから見つけてくる「借り人競争」だ。

 シーズンの半数以上の試合に足を運んだという女性ファンは、「選手が内野席に入ってきて、間近で右往左往する様子は観ているだけで面白かったです」と話していた。

 球場外では、山田哲人選手のものまねでおなじみの“山田別人”さんがファンとの写真撮影に快く応じていた。ファンの印象について聞くと、「一言で表すなら『優しい』です。球団関係者や神宮球場そのものに文化として暖かい雰囲気がある。ファンも同じで、だから負けていても一体になって応援できるんでしょう」と分析した。

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ヤクルトファンは”わかっている”