「ドクターX」で“永ちゃん”を演じる宇崎竜童が、いい人すぎる (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「ドクターX」で“永ちゃん”を演じる宇崎竜童が、いい人すぎる

連載「あの人ってば。」

矢部万紀子dot.
シブい!宇崎竜童 (C)朝日新聞社

シブい!宇崎竜童 (C)朝日新聞社

■川谷絵音が痔の手術で入院

 ロック系(?)の元歌手で、役者をしている人はたくさんいる。泉谷しげるさんとか石橋凌さんとか、ちょっと若いけど世良公則さんとか。泉谷さんも石橋さんも世良さんも、この役を引き受けるとは思えない。そうそう忘れていけないのが岸部一徳さんだが、岸辺さんはそもそも「ドクターX」の主要メンバー。大門が所属する神原名医紹介所の所長・神原晶で、彼の「メロンです。請求書です」は「ネオ水戸黄門」を締めくくるお約束の台詞だ。

 ちょっと話はそれるが、ロックっぽい歌手の人はみな演技が上手なのはなぜなのだろう。「ドクターX」9話には宇崎さんともう一人、川谷絵音さんが出演していた。若い歌手は得意でないのが60代男女の常だが、川谷さんは「ゲスの極み乙女。」の、あの川谷さんだから大丈夫。ターゲットコンシャスな「ドクターX」らしい抜擢だ。

 川谷さんは、痔の手術で入院したシンガーソングライター役。デビュー曲の再生回数9億回という若きスターだから、VIPルームに入っている。そこで主治医に「週刊誌とかに入院してるとかバレたら、すっごいやなんですけどー」と身悶えていた。

 あのことありきの台詞で、「あの人だよー」と教えてあげる親切さ。川谷さんも開き直ってというか、ノリノリでというか、そういう役をしれっと演じているのだからえらい。川谷さん、もうすぐ泉谷さんになる予感。

 さて宇崎さんに戻るのだが、宇崎さんは川谷さんより「熱演」だった。記者会見中に倒れ、後腹膜肉腫ステージIIIとわかる展開に。死への怖れを大門と語り合うシーンの台詞回しなど、映画「曽根崎心中」「TATOO<刺青>あり」などで主役を演じた1980年前後の宇崎さんを思い出した。

 どちらの映画のこともすごく詳しいが、「TATOO<刺青>あり」の監督は高橋伴明、宇崎さんの相手役は関根恵子、この映画をきっかけに2人は結婚、高橋恵子となる、という豆知識を披露するにとどめておく。


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