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外野への打球にご注意を! 大飛球が生み出した珍プレーの数々

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久保田龍雄dot.
近鉄・ブライアント (c)朝日新聞社

近鉄・ブライアント (c)朝日新聞社

 2019年シーズンが開幕し、毎日贔屓チームの勝敗をチェックする今日この頃だが、懐かしいプロ野球のニュースも求める方も少なくない。こうした要望にお応えすべく、「プロ野球B級ニュース事件簿」シリーズ(日刊スポーツ出版)の著者であるライターの久保田龍雄氏に、80~90年代の“B級ニュース”を振り返ってもらった。今回は「外野への打球にご注意を!編」だ。

 外野への飛球がきっかけで、時間差で三重殺が成立するという珍プレーが見られたのが、1989年7月19日の近鉄vsダイエー(平和台)だ。

 3回にブライアントの中前タイムリーで2対1と逆転した近鉄は、なおも無死一、二塁のチャンス。ここで4番・リベラの当たりは右中間への大飛球。抜ければ文句なしの長打コースだったが、センター・佐々木誠が好捕したことから、直後、思わず目が点になるような連続珍プレーが演じられる。

 一塁走者・ブライアントはてっきり打球が抜けたと思い込み、一気に三塁を狙ったが、二塁ベースを回ったところで、二塁走者・新井宏昌を追い越してアウトになってしまう。

 これだけなら2死二塁で済んでいたところだが、なんと、クールな印象の強い新井まで理性を失ってしまい、呆然と二、三塁間で立ち止まったまま。この間にボールはセンターから6-3-4と転送され、タッチアウト。あれよあれよという間にトリプルプレーでスリーアウトチェンジになってしまった……。

 終わってみれば、試合は7対7の引き分け。近鉄は悪夢のようなボーンヘッドで白星を逃がす羽目になった。

 打球がフェンスに当たったのか、はたまた野手のグラブに当たったのか、極めて微妙なプレーの判定をめぐって紛糾したのが、91年5月5日のヤクルトvs巨人(東京ドーム)。

 1対7とリードされた巨人は9回2死一、三塁で、4番・原辰徳が左翼に大飛球を打ち上げた。

 レフト・荒井幸雄が懸命に打球を追い、フェンス際でジャンプして頭上高くグラブを差し出したが、わずかに届かない。直後、ボールはグラウンドに倒れ込んだ荒井の体の上に落下。これを荒井は素手でキャッチした。


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