8歳年上の俳優・廣瀬智紀(32)との”授かり婚”を発表した女優の川栄李奈(24)。彼女の中学時代のソフトテニス部顧問で、現在は別の中学校で校長を務める大塚浩治さん(58)に、川栄への祝福コメントとともに、当時を振り返ったエピソードを語ってもらった。
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「背は小さかったけど、運動神経は目を見張るものがありました」
大塚先生は川栄の第一印象をこう語る。3年間ソフトテニス部に在籍し、ダブルスでは、小柄ながら身長が高い方が有利とされる前衛を任された。バネのあるジャンプで、高いボールにもよく手が届いたという。
大塚先生が印象に残っているのが、入部してすぐの練習。顧問の球出しに対し、ボレーやストロークで返す際、他の新入生が苦戦するなか、川栄は早い段階からボールをうまく打ち返していた。
「テニスにはリズム感が必要です。跳ねたボールに対してタイミングを間違えると、空振りしたりとんでもないところにボールが飛んでしまう。彼女にはその感覚が当初から身についていました。もしかしたらアイドル時代のダンスに生きているのかもしれませんね」
バラエティー番組でもたびたび披露している運動神経のよさは、当時から健在だったようだ。
一方で、負けず嫌いな一面も。試合に負けたり、練習で失敗すると、悔しさのあまり泣いてしまうこともあった。
かつての先輩部員は、「川栄が悔し泣きしながらボールを打っていたこともありましたが、練習は最後まで投げ出さなかった」と証言する。
毎日繰り返される午前7時からの朝練に、放課後の練習。部活前には草むしりもした。球拾いでは練習前と後で数が違うと、すべて見つかるまで探す。そんな厳しい練習を乗り越え、2年生の時には市内の大会で優勝するまでの実力を付けた。
そんな川栄は2010年3月に中学を卒業したあと、同年7月にAKB48のオーディションに合格。芸能界へと足を踏み入れた。
「とにかく驚きました。目立ちたがりという感じでなく、黙々と役割をこなすタイプでしたから。芸能界に入った当初は、中学時代の知人らに進捗(しんちょく)を報告していたようです。私も人づてに彼女の活躍を知りました」