芸能界入りを驚いたのは大塚先生だけではない。一学年上の先輩だった男性は、「確かに当時から可愛かったですが、学校のマドンナという感じではなかった。部内ではそれなりに人気があったようですが、彼氏がいたという話も聞いたことがない。まさか彼女が芸能界に入って、これほどまでになるとは」と話す。

 そんな川栄は15年にAKB48を卒業。その後は女優に転身し、ドラマやCMに多数出演するなど活躍の場を広げている。なぜ川栄はブレークしたのか。大塚先生は彼女の人柄を要因に挙げる。

「礼儀正しくて頑張り屋。彼女の頑張りには、人をほっとさせるようなものがあるのでしょう。結婚には若い気もしましたが、彼女なら大丈夫」

 部活の先輩からも慕われていた川栄。1学年上の女性も「洋服のお下がりをあげると喜んでくれて、かわいい後輩でした」と話す。

 何事にも一生懸命で、誰からも愛される。中学時代の部活動で身につけた人間力が、彼女の人気の原点なのかもしれない。(AERA dot.編集部/井上啓太)