“紀平梨花の時代”が続く可能性は大! 4回転の新星たちに負けない強みとは… (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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“紀平梨花の時代”が続く可能性は大! 4回転の新星たちに負けない強みとは…

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折山淑美dot.
来季も世界のトップで輝くであろう紀平(写真:getty Images)

来季も世界のトップで輝くであろう紀平(写真:getty Images)

 昨年12月のGPファイナルではシニア初年度の初出場で優勝し、一気に世界のトップに駆け上がった紀平梨花。3月の世界選手権で強力なライバルになるはずのアリーナ・ザギトワ(ロシア)が12月20日からのロシア選手権のフリーでミスをしてジュニア勢に敗れるなど5位に留まり、1月のヨーロッパ選手権でも国際大会ではジュニア時代の2016-17年シーズン以来となる200点にも届かない198.34点で2位と不調に陥っている。それに対して紀平は2月も四大陸選手権とチャレンジカップで優勝し、今季の国際大会は6戦6勝と好調を維持している。

 その中でも価値があるのは、直前に左手薬指を痛めた影響もあってトリプルアクセルがシングルになったショートプログラム(SP)5位から巻き返した四大陸選手権だ。フリーではジャンプをする瞬間に左手をしっかり握り締められない不具合がありながらも冒頭のトリプルアクセルを決めると、次のジャンプをダブルアクセル+3回転トーループにする冷静な対応を見せ、NHK杯で出したフリー自己最高得点に1.58点足りないだけの153.14点を獲得。2位に14点以上の大差をつける結果でアッサリと圧勝したのだ。

 今の紀平の強みは、たとえトリプルアクセルを失敗したとしてもそれを引きずらないこと。必ず1本はきっちり決める上に、他のジャンプにも自信を持っていて、ミスをすることがない。さらに、どのジャンプも成功すれば高いGOE(出来栄え点)加点をもらえる完成度の高さだ。また、トリプルアクセル2本を決めるパーフェクトな演技をして技術点で87.17点をもらったNHK杯でも67.55点だった演技構成点が、四大陸選手権では70.40点。そしてGPファイナルでは72.40点と伸びている点も大きな強み。国際大会のジャッジが、それだけ彼女の出来栄えを高く評価しているということだ。

 それでも紀平は自身の進化を止めようとしていない。それは4回転を武器にして高得点を出すようになったロシアのジュニア勢が、来季はシニアに上がってくる年齢になるからだ。紀平も来季の4回転挑戦を明言し、練習ではすでに4回転サルコーや4回転トーループを成功させている。



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