かくして、姪っ子たちの活躍のおかげでお昼ご飯が無事に出来上がった。
この日のメニューは、豆腐ハンバーグとナポリタンとサラダ。
イメージはお子様ランチ。プラスお味噌汁。
みんなでワイワイテーブルを囲んだ。
2歳児くんは大きなお口を開けてマイスプーンでぱくぱく。
チビはスプーンを握りしめるも、手掴みでもぐもぐ。
姪っ子2人はさっきまであんなに元気だったのに、食卓についたとたんにテンションが下がる。
何だか2人は昔から食が細く、なかなか食べ進まない。
「あと一切れたべなさいっ」
「そのおかずだけ食べきって」
「ジュースはそれもう一口たべてからよっ」
ママに声掛けされながらしぶしぶ食べ進める。
美味しくなかったかしら、と申し訳ない気持ちになるが、
「おいしい……」
とつぶやくので多分だいじょうぶ。
おちびたちはテーブルの上のあらゆるものに興味を持って手を伸ばすので、私たちはそれをブロックしつつご飯の介助に忙しい。
一度、好きなようにさせてみようと隣でじっと傍観してみたことがあった。
お茶のコップをひっくり返し、おかずをテーブルに撒き、おしつぶし、味噌汁の具を投げ、顔も髪の毛もすべておかずまみれになって、味噌汁のお椀を持ち上げたところでたまらずブロックした。
こういったことが想定されるので、介助することが望ましい。
それでも毎回、床も洋服も汚れるのだが。
わちゃわちゃだけど、にぎやかな食卓はいいもんだ。
各々のペースで食事をすませて、こどもたちはもうひと遊び。
それをながめながら我々も食事をし、おやつを食べて解散した。
次なる会。今度はママ友Bさんが加わって、2歳男児、2歳女児、そしてうちのチビ、というメンバーで集まった。
この日、強力な助っ人(姪っ子)はいない。
狭いキッチンに全員が集まり、子供たちはそれぞれのママの足に絡みついて、抱っこをせがみ、転がり、駄々をこねて、あまりのカオスに笑ってしまった。
自然と、料理係とお世話係に役割分担されて、Bさんなんて途中、10キロの子を2人いっぺんに抱っこするという力技を見せた。
ママたちのコミュニティーは広がり、ママたちの上腕二頭筋はふくらんでいくのであった。