市長「これは許さんから! ほんまに許さんから! 辞表出しても許さんぞ。舐めやがって。どんな仕事しとんねん。楽な商売しやがってほんま。わけわからんわ、ほんま。7年間も放置して。ほんまに、情けない。地主やねんから金釣りあげるに決まってるやろうが。そこがなんで任意で話がまとまるねん。ほんまに思ってたんか? 思ってないやろう。思ってないから後回しにしとったんやろうが。そんなもん早くやっていればとっくに終わっていた話を。どないすんねん、今から。悠長な話をして、後2年も3年も時間かけるんか? その間にあっこで人がまた死んだら責任取れるんか? 人が死んだからでしょう? この事業は。あっこでチャリンコが巻き込まれて人が死んだでしょうが! それがきっかけで国の事業化されたでしょうが。それを担当する者としてはできるだけ早くやるのが当たり前でしょうが。何をサボってるねん7年間も! いったい何をしてたの7年間。ほんまに。わけわからんわ。ほんまにわからんわ。手続きも手間取るからかかるでしょう。うちだけでできる話じゃないから、時間かかるんでしょう。こっち側が急いだかって国や県もあって、向こうも悠長な話やから。はじめから分かってるんや。7年前からやってたらもう終わってるんやこんなもん。土木の責任で金を積め。お前らが金出せ、向こうの言い値を。それですぐ話まとめろ。その1軒だけ残して何もせんと放置して。どないするつもりなん? ごめん、もう一回聞くわ。何をしたかったの? 認識していなかったわけ? 現場に任せる気か? どうする気やったん? 楽なところからやって、最後残ったところをゆっくりやろうと思ってたわけ?」

幹部「いやいやいや、そんなことは……」

市長「だってそうやろ? だってやってないんやから。正式手順もやってないやないか。金額提示やってないやん、まったく。何しとったん? 値段交渉でしょう? 値段も提示せんと何をしとったん。ややこしいところ後回しにしとったんやろう! 担当が変わるのをみんな待ってたんやろう! 他に考えられへんがなそんなもん。何人いるの? 担当は。3人か5人おんの?」

次のページ
楽な商売しやがって