舞台では(演出家が)厳しく指導してくださって。次の芝居の仕事で、わかるんですよ、こんなにも大事なことを教えてくれたんだとか。その瞬間もわかってるんですよ、でも悔しいし。やってもやってもできないんで。それがだんだんできるようになって、言われる意味もわかってくる。そうなると、愛情を感じて感謝しかない!ってなるんです。転球さん(脚本家)、河原さん(演出家)に。

 デビューしたら、よいしょしてくれる人はいるけど、叱ってくれる人はいないです。ジャニーズJr.時代、コンサートで空き時間にスタッフさんと話すんです。中学生くらいのとき「しんどいなー」とか言うと「みんな一緒や。お金を頂いているのに、お前はそれでいいんか」なんて怒られたりしました。Jr.時代は、最初はそんな感じでした。でもそれが大切なんですよね。それで成長していかないといけないんで。Jr.時代は早く卒業したかったけど、その時代の大切さが今、本当にわかる。

 最近は落ち込む時間も短縮(笑)。友達誘ってメシ行って、結局最後は「頑張るか」ってなるわけです。答えは一緒なんですよ。それ以外、解決はない。この時間をバン!と短縮したら、その時間にできることがあるんで。

 心の中にやばいなって考えが浮かんだら、やばくないって打ち消す。で、明日から頑張ろう、さあ次って。この短縮法にしてからは、寝ればもう大丈夫です(笑)。

 僕らはジャニーズだから、いつ何が来てもいいように準備しておきたい。演技も歌も「できる?」って聞かれたら「できますよ」って言えるように。ジャニーズWESTでも新しいジャンルをやりたいと思ってますよ。まだまだ時間はかかりそうですけどね。今はテレビ以外にもいろいろと情報ツールがあるので、常に挑戦していい刺激を受けていたいです。ジャニーズ、そして関西……WESTって名前がついてるんで。その名前を持つ限り、高みを目指してできることをやり続けたいです。

●プロフィール
濱田崇裕(はまだたかひろ)/1988年12月19日生まれ。兵庫県出身。射手座。AB型。2014年ジャニーズWESTとしてデビュー。以降TV、舞台、映画など多方面で活躍。2016年『歌喜劇/市場三郎~温泉宿の恋』で初座長を務める。2018年1月、『卒業バカメンタリー』(NTV系/火曜深夜)でドラマ初主演