巨人


2018年外国人選手活躍度:B
来季の外国人選手展望:B

・外国人投手合計成績
99試合9勝11敗23セーブ19ホールド

・外国人野手合計成績
233試合223安打38本塁打129打点5盗塁

・外国人選手MVP:マギー
132試合142安打21本塁打84打点2盗塁

 中日から加入した昨シーズンのホームラン王、ゲレーロは出足こそ好調だったもののコンディション不良で夏場は二軍暮らしが続き15本塁打、40打点と期待を裏切る結果となった。リリーフ陣のマシソン、カミネロもともに不振で精彩を欠き、安定した成績を残したのはマギーだけというシーズンだった。明るい材料はシーズン途中から支配下選手された若手選手たち。メルセデスはシーズン終盤に先発で5勝をマークし、アダメスも防御率は3点台後半ながら球威は十分でリリーフを支えた。外国人枠の問題と打球を当てて骨折した影響で登板数は少なかったが、新戦力のヤングマンが先発として3勝をマークしたのもプラス材料だ。

 来季も投手陣は先発のメルセデス、ヤングマン、リリーフのマシソン、アダメスとまずまずの顔ぶれが残る。課題は、マギーが退団した野手陣だ。2年契約のゲレーロは残留だが調子の波が大きいのが課題。今シーズン、メジャーで20本塁打を放ったビヤヌエバを獲得したが、アメリカでの成績を見ると三振の多さと出塁率の低さが気になる。チーム事情を考えると投手中心の起用となりそうだが、一人は安定して打てる野手が欲しいのが現状だろう。

【DeNA】
2018年外国人選手活躍度:A
来季の外国人選手展望:B

・外国人投手合計成績
141試合15勝18敗0セーブ46ホールド

・外国人野手合計成績
217試合256安打67本塁打120打点0盗塁

・外国人選手MVP:ソト
107試合129安打41本塁打74打点0盗塁 打率.310

 今季の新外国人の野手で一番の当たりと言えば、ソトになるだろう。シーズン前はロペスのバックアップくらいの印象だったが、夏場以降ぐんぐん調子を上げ41本塁打でホームラン王を獲得した。ロペスも故障で離脱した時期はあったものの、26本塁打、77打点と中軸として見事な成績を残した。投手陣も昨年10勝をマークしたウィーランドは大きく成績を落としたものの、パットンとエスコバーの二人はリリーフ陣を支える存在として機能した。外国人選手の活躍がなければ、最後までAクラス入り争いを繰り広げることは難しかっただろう。

 ウィーランド以外の5選手は早々に来季も残留が発表されたが、少し不安なのはロペスとソトの野手二人だ。ロペスは長打力こそ健在だが、今季下半身の故障で離脱が長引き、年齢的にもこれ以上の上積みは考えづらい。ソトも今季の活躍で来シーズンは厳しいマークが予想される。そこまで致命的な状況ではないものの、今年と同じくらいの活躍を見込むのは難しいと言えるだろう。

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