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年間100日以上海外を“旅行する弁護士”の「働き方改革」とは? 顧問企業70社には24時間対応

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五嶋正風dot.#仕事#働き方

ネットさえつながば、世界中どこでも弁護士業務ができる(本人提供)

ネットさえつながば、世界中どこでも弁護士業務ができる(本人提供)

ハンガリー・ブダペストの「世界で最も美しい」と言われるマクドナルドで(本人提供)

ハンガリー・ブダペストの「世界で最も美しい」と言われるマクドナルドで(本人提供)

世界遺産のカンボジア・アンコールワット遺跡で(本人提供)

世界遺産のカンボジア・アンコールワット遺跡で(本人提供)

フィリピン・パラワン諸島の無人島で(本人提供)

フィリピン・パラワン諸島の無人島で(本人提供)

 資料が山と積まれた事務所で面談や書類作成に追われ、長時間労働も厭わない――。弁護士というとそんな姿をイメージしがちだ。ところが依頼主とのやりとりはほとんどチャット、ITツールを活用してどこでも仕事できる環境を整え、年間100日以上海外を旅しながら顧問企業70社を抱えるという、型破りな働き方をする弁護士がいる。ファースト&タンデムスプリント法律事務所の藤井総代表だ。自らが望む働き方を実現しながら、顧客にはこれまでにない価値を提供する藤井氏のワークスタイルには、単なる時短に止まらない「働き方改革」のあり方が示唆されている。

【写真】「世界で最も美しい」と言われるマクドナルドで

 9月、筆者は2日間にわたるとあるイベントで藤井氏と行動を共にし、その「働き方」を垣間見ることができた。イベントの休憩時間、昼食時、施設見学の合間など、藤井氏は常にスマホの画面を見ながら時折何か返信している様子だった。SNSで遊んでいるのかと思ったら、さにあらず。ビジネス向けチャットツール「チャットワーク」で、顧客からの問い合わせに対応していたのだった。

「海外だろうと私用中だろうと、原則24時間対応します。私は仕事が趣味なので、苦にしたことはありません」と藤井氏は笑う。対応に時間がかかる案件は、「いついつまでに返事する」と期限を区切って返信しておく。これで先方は安心できる。「顧客は困っているから弁護士に相談したい。困りごとは早く解消してあげた方が喜ばれます」

 顧客とのやりとりにチャットツールを使うメリットは、迅速対応だけではない。メールだと聞きたいことを文書にまとめる必要があるが、チャットなら話し言葉で聞ける。そのために面談を設定すれば、出席者は弁護士との面談内容を議事録にまとめて関係者に共有、それに質問があれば再び問い合わせ……と、時間と手間がかかる。「チャットなら関係者を全員参加させておけば、改めてやりとりを共有しなくて済みます」(藤井氏)。藤井氏の顧問企業は経営にスピード感が求められるIT企業がほとんどだ。それゆえ手軽に、早く、手間をかけずに困りごとを解決できる点が高く評価されるのだろう。

 IT化しているのはチャットだけではない。書類管理はBox、スケジュールはグーグルカレンダー、請求や会計はMFクラウドと、様々なクラウド型サービスを活用することで、ほとんどの業務をパソコン、スマホがネットにつがる場所なら、どこでもできるようにしている。それゆえ「世界で最も美しいマクドナルドと言われる、ハンガリー・ブダペストのお店」「世界遺産のカンボジア・アンコールワット遺跡」「フィリピン・パラワン諸島の無人島」など、世界のあらゆる場所を観光しながら仕事をすることが可能になった。


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