「2年連続での受賞に大変驚いますが、地元の書店員に選んでいただき大変ありがたく思っています。京都にお住まいだった甲斐さんやイラストレーターのぱんとたまねぎさんを始め、地元のデザイナーさんや編集チームも京都に詳しい人間が集まり、奇跡のコラボレーションで京都のごはんやおやつの魅力を紹介している本です。ぜひ多くの方に手に取っていただけたらうれしいです。」(白方副編集長)

 今年で6回目となる京都ガイド本大賞は、京都ウオッチャーのみならず、秋の京都を訪れる観光客にも注目されるようになった。京都本大賞実行委員会・洞本昌哉委員長(ふたば書房)はこう話す。

「この賞はおかげさまで各所の支持をいただいて年々大規模になっています。今年の京都ガイド本大賞も、地元人が自信を持って多くの方々におすすめできる本が選ばれました。『たのしいおいしい京都ごはんとおやつ』は、京都の本を何冊も手掛けた甲斐さんが、昨年も京都ガイド本大賞を受賞した編集チームと協力した、いわば最強タッグによる作品。おいしそうなごはんやおやつの写真と、たのしいイラスト、上手な色使いなどが合わさり、パッと読んだだけで惹きつけられる内容です」

 読書の秋と京都のグルメ、贅沢に楽しんでみてはいかがだろうか。

 甲斐さんから編集部に寄せられた受賞の喜びのコメントは以下の通り。

<「花より団子」ということわざがありますが、京都は、花も団子も、どちらも楽しめる、歴史と文化が根付く古都。四季折々の美しい景色や風物とともに、老舗の味、昔ながらの家庭料理、文化人が愛した店、あっと驚く新メニューなど、さまざまな、ごはんやおやつに出会えます。ただお腹を満たすだけではなく、食を通じて歴史や文化に触れ、五感が刺激されるのも“京都ごはん”ならでは。何度訪れても、食べたいもの、行きたいお店は尽きることなく旅のあとはいつも、「今度はあれが食べたい、この店もいかねば」などと次回の旅へ思いを馳せています>

(文/岡本 咲)