甲斐みのりさん(左端)と、京都本大賞を受賞した『異邦人』著書の原田マハさん(中央)、京都ガイド本大賞を受賞した『一日乗車券でめぐる京都さんぽ』担当編集(右端)
甲斐みのりさん(左端)と、京都本大賞を受賞した『異邦人』著書の原田マハさん(中央)、京都ガイド本大賞を受賞した『一日乗車券でめぐる京都さんぽ』担当編集(右端)
イラストレーター・ぱんとたまねぎさんによる喜びのコメント
イラストレーター・ぱんとたまねぎさんによる喜びのコメント

 京都の本屋さんが選んだ「京都ガイド本大賞2018」が発表され、受賞式が10月31日、京都府書店組合事務所で開催された。大賞には『一日乗車券でめぐる京都さんぽ』(JTBパブリッシング)、京都ガイド本大賞リピーター賞には『たのしいおいしい京都ごはんとおやつ』(朝日新聞出版)が輝いた。

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 京都ガイド本大賞リピーター賞に選ばれた『たのしいおいしい京都ごはんとおやつ』は、女子の憧れをテーマにした著書を数多く持ち、地元パンの達人として、情報番組「マツコの知らない世界」(TBS系)にも出演した文筆家・甲斐みのりさんと、人気イラストレーター・ぱんとたまねぎさんによる作品。バラエティー豊かで奥深い京都の食文化を、12カ月ごとのテーマに沿ってたのしく紹介し、読むだけでも面白く、京都グルメを味わいに出かけたくなる一冊だ。

 甲斐みのりさんは講師としても活躍し、全国・世界各地を飛び回る合間に『たのしいおいしい京都ごはんとおやつ』の執筆を手がけた。受賞式で甲斐さんは、「私は20年前に京都に憧れて京都に移り住んだ、京都大好き人間。当時から池上正太郎さんなど食道楽な先生の食エッセイの本を読み、その真似をして京都のお菓子屋さんや色々なお店をめぐっていました。いつかこんな風に京都のごはんの本を書けたらと思っていましたが、今回はイラストや編集などたくさんの人とチームを組んで一冊の本を出すことができ、とても楽しかったです。京都を訪れると毎回、通りがかった書店に寄って、本を買って喫茶店で読むのがお気に入りの過ごし方。京都の喫茶店で本を読んでいると、まるで自分が物語の中の主人公や登場人物になった気分になれるのが、京都ならではの魅力です。」とあふれる京都愛を語った。イラストを手がけたぱんとたまねぎさんは、福岡から喜びのイラストを寄せた。

 担当の朝日新聞出版、白方美樹副編集長は、昨年の『京都パンガイド+大阪・神戸・滋賀』での大賞受賞に続き、史上初の2年連続受賞となった。

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