■あえてオーバーアクションにこだわった理由

 さらに本作に関して、織田自身も並々ならぬ力を入れているという。

「とにかく織田さんは気合が入っているみたいですね。カメラワークから見たセットの大きさなどについても念入りに確認をとっているようです。バディ役の中島さんとも念入りに役作りの打ち合わせをしているそうで、『やっぱりさすがだな』という話を聞きますね」(民放ドラマ制作スタッフ)

 芸能リポーターの川内天子氏は、今回のドラマと織田の相性の良さについてこう語る。

「久しぶりの織田のドラマでみんな注目していると思いますが、実際、見ると演技のオーバーアクションさがまず面白いなと思いました。海外ドラマのリメイクというのを意識して、わざとオーバーアクション気味で演じている。もともと、アメリカが舞台のドラマなのでこれが意外とハマるんです。やはり、本作は織田じゃないと伝わらないし、務まらない感じがしました。逆に鈴木保奈美は相変わらずのカチっとした名演技で、作品全体に漂うオーバーアクションさを締めている。結果的にうまくバランスがとれた作品になっているのでは。どういう展開になるか、楽しみですね」

 前クールでは、同じく海外でヒットした作品をうまくリメイクした「グッド・ドクター」(主演・山崎賢人、上野樹里)が話題となっていた。織田裕二と鈴木保奈美という大御所俳優・女優を起用し、人気ドラマのリメイクで勝負に挑んだフジの月9に視聴者はどう反応を示すのか。今後の展開を見守りたいところだ。(ライター・今市新之助)