倒産しかけていたアップル 危機を救うためにジョブズが変えたこととは? (3/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

倒産しかけていたアップル 危機を救うためにジョブズが変えたこととは?

このエントリーをはてなブックマークに追加
1997年、ジョブズがアップル復帰後に打ち出した「シンク・ディファレント」キャンペーンの広告(Photo by Gilles Mingasson/Liaison)

1997年、ジョブズがアップル復帰後に打ち出した「シンク・ディファレント」キャンペーンの広告(Photo by Gilles Mingasson/Liaison)

 ジョブズはすぐれた製品をつくるために必要なのは、ベンチャースピリットと並んで「愛情」だと考えています。やや抽象的な言い方ですが、最高の製品をつくるためには、心の底からその製品を愛し、最高のものにするために誠心誠意努力する気持ちがなければならないというのがジョブズの考え方です。

 1970年代のデトロイトでは、自動車産業が衰退しましたが、それは経営者たちが「すぐれた車をつくる」ことよりも、「車を売ってお金を儲ける」ことを愛していたからでした。同じようにパソコン業界からイノベーションが消え、面白みのない業界になってしまったのも、経営者たちが「最高のコンピュータをつくる」ことよりも、「パソコンでもうける」ことを愛していたからだ、というのがジョブズの見方です。

 しかし、アップルは違うと、こう言い切っています。

「でも、ここにいるみんなは違うんだよ」

 みんなの「愛の結晶」のような製品をつくることができるのはアップルだけ、というのがジョブズの自負心でした。そしてそこから生み出されたものこそがiPodやiPhoneだったのです。

 問題は創業者のこれほど強烈な価値観を後継者たちが受け継いでいけるのかです。ジョブズが病気療養中、現CEOのティム・クックはこんな言葉を口にしています。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい