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今年の3月に和歌山に住む父を亡くした。父は故郷の偉人・南方熊楠の研究に人生を捧げた高校教師だったが、定年後は南方熊楠顕彰館の館長を長く務めた。死んだトウチャンとはまったくタイプの違う学者肌で真面目な父は世俗的な遊びなど一切目もくれず、書斎にこもり研究し、古文書を解読することや俳句を読むことを何よりの楽しみとしていた人だ。私は昔からこの寛大な父にメロメロで、理想の男性でもあった。なのに、なぜ、真逆ともいえるギャンブル狂の作家なんかと暮らしていたのか、と問われるが、人間の本質として「ピュア」なところは父とトウチャンは根っこで同じ匂いがしていたのだ。これは誰にも理解されないだろうが、ファザコンの私にはとても大事な相似点だ。
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