中瀬ゆかり

中瀬ゆかり

(なかせ・ゆかり)
和歌山県出身。「新潮」編集部、「新潮45」編集長等を経て、2011年4月より出版部部長。「5時に夢中!」(TOKYO MX)、「とくダネ!」(フジテレビ)、「垣花正 あなたとハッピー!」(ニッポン放送)などに出演中。編集者として、白洲正子、野坂昭如、北杜夫、林真理子、群ようこなどの人気作家を担当。彼らのエッセイに「ペコちゃん」「魔性の女A子」などの名前で登場する名物編集長。最愛の伴侶、 作家の白川道が2015年4月に死去。ボツイチに。
50代ボツイチ再生工場
中瀬ゆかりの記事一覧
中瀬ゆかり「トウチャンが逝ってから4度目の春、ようやく再生した私の使命」【最終回】
中瀬ゆかり「トウチャンが逝ってから4度目の春、ようやく再生した私の使命」【最終回】
またこの季節が巡ってきた。トウチャンが逝ってから4度目の春だ。彼は、桜が大好きだった。亡くなる少し前に満開だった桜を見に、ひとりでタクシーに乗って青山墓地の桜トンネルをくぐってきた、と話していた。「おまえが忙しくて花見にも付き合ってくれないからよぉ、ひとりで夜桜見て来たよ」と言われたときには「来年は絶対一緒に見に行こう」と誓ったのに、その2週間後には帰らぬ人となり、その約束は果たされなかった。亡くなった日から10日後にはタイに出かける予定だった。だから、しばらくはタイに足を踏み入れることができなかったのだが、親友のM子に付き合ってもらってプーケットにわたり、トウチャンが通いつめたお気に入りのレストラン「ブラックキャット」で食事をしながら、亡霊と会話しているような錯覚に陥ったりもした。その後、彼の愛した競輪や一緒に通った雀荘にもようやく足を踏み入れることもできるようになった。もちろん、トウチャンの亡霊はそこかしこに見えるし、声が聞こえるのは変わらないのだが、それでいいのだ。だって彼と私はようやく一体化したのだから。
中瀬ゆかり
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中瀬ゆかり「女が付き合ってはいけない3B男とは?」
中瀬ゆかり「女が付き合ってはいけない3B男とは?」
「『おばあさんじゃなくてよかったぁ』って。はっきりそう言われたのよぉぉ」と目の前のワイングラスの脚を強く握りしめて語るのは私の学生時代の同級生M子。
中瀬ゆかり恋愛男と女
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中瀬ゆかり「西原理恵子、岩井志麻子と私に呼び出され、『コワイよぉ』とおびえていたウワシンの岡留さん」
中瀬ゆかり「西原理恵子、岩井志麻子と私に呼び出され、『コワイよぉ』とおびえていたウワシンの岡留さん」
今年もすでに多くの訃報に接したが、特に個人的に感慨深く、一報を聞き思わず黙とうを捧げたのが、『噂の真相』の編集長兼発行人だった岡留安則さんのそれだった。
中瀬ゆかり
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中瀬ゆかり「トウチャンの死後、おひとりさま競輪場ツアーを敢行、幼稚なメンタルとは」
中瀬ゆかり「トウチャンの死後、おひとりさま競輪場ツアーを敢行、幼稚なメンタルとは」
いま、旅行代理店が主催する「おひとりさまツアー」が注目を浴びているようだ。条件は「全員ひとりで参加」友人同士やカップルなどは厳禁。中でも「女性限定のひとり旅」が人気らしい。休みの合う友人がいないけど、たったひとりで見知らぬ海外に出かけるのは心細い、さりとて、ほかのツアーだと、夫婦や友人同士が和気藹々としている隣にひとりでいることがなんだか寂しい……その心理わからなくもないし、これからふえる「おひとりさま社会」の中で需要は高まりそうだ。実際、30代の知人女性がツアーに参加して、そこで知り合った50代の女性と1週間の旅行中すっかり仲良くなり、帰国してからもご飯会をして親交を温め、2人で旅行に行くことになるかも、といういい話を聞いた。年齢も仕事も環境も違うが趣味と話しのあう「タビトモ」を見事ゲットした、というわけだ。
中瀬ゆかり
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中瀬ゆかり「95歳の佐藤愛子先生に老化のサインが出ない理由」
中瀬ゆかり「95歳の佐藤愛子先生に老化のサインが出ない理由」
今年に入って老いを実感することが多くなった。まず、年末年始に声帯が腫れあがって1週間声がでなくなり(天竜源一郎風)、そのまま結膜炎も併発した。ようやくそれらが収まったと思ったら、今度は深爪した左足のつま先から黴菌が入って膿んでしまった。文字通り頭の先から爪の先まで……きっと免疫力が低下しているのだ。
中瀬ゆかり
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中瀬ゆかり「正月太りもこれで解消!ゴキブリ健康法とは?」
中瀬ゆかり「正月太りもこれで解消!ゴキブリ健康法とは?」
新年あけましておめでとうございます。ついに2019年。ボツイチになって5年目の年に突入する。トウチャンを亡くしてから私は一時期最高で7キロ痩せたが、その後4キロリバウンドし、その後増えたり減ったりを繰り返しながら今の体型を維持(?)している。年明けに出かけた台北では中華の美食三昧だったが、正月太りもなんとかクリアした。
ダイエット中瀬ゆかり美容
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中瀬ゆかり「『幸不幸の帳尻は、その人間が死ぬときに決まる』という名セリフは…」
中瀬ゆかり「『幸不幸の帳尻は、その人間が死ぬときに決まる』という名セリフは…」
人生で大切なことは書物、とくに小説から学んできたのだが、私にとってかけがえのない小説が、先日37年間の月日を経て完結した。トウチャンが亡くなったあとの何度も手に取って気持ちを慰めてくれた物語。そう、宮本輝さんの「流転の海」シリーズだ。
中瀬ゆかり
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中瀬ゆかり「炎上王子・古市憲寿クンが語った場を凍りつかせた結婚感とは?」
中瀬ゆかり「炎上王子・古市憲寿クンが語った場を凍りつかせた結婚感とは?」
今年もっともブレイクした旬の人物のひとりは、社会学者の古市憲寿クンではなかろうか。『絶望の国の幸福な若者たち』『だから日本はズレている』などの著作があり、最近は『平成くん、さようなら』という小説を発表し、なにかと話題になっている。いや、それより「コメンテーターでしょっちゅう炎上している炎上王子」「デヴィ夫人を怒らせた若者」と言った方が早いか。
中瀬ゆかり
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中瀬ゆかり「ゴーン・ショックで金の使い方は人生の縮図と思ったワケ」
中瀬ゆかり「ゴーン・ショックで金の使い方は人生の縮図と思ったワケ」
カルロス・ゴーン氏の突然の逮捕に世界中に激震が走った。有価証券報告書に役員報酬の50億円近くを過少に記載していたというのを聞いて、彼はいったい何が欲しかったのだろう、と、想像もつかない大金持ちの天井知らずの強欲さと、金銭感覚に驚いた。
中瀬ゆかり
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中瀬ゆかり「私が高須クリニック院長に整形を断られた深いワケ」
中瀬ゆかり「私が高須クリニック院長に整形を断られた深いワケ」
私は自他ともに認めるブスだ。自虐でもなんでもなく、冷静に自分をブスだなあ、と思うことが増えた。こんなことを書くきっかけになったのは飛行機で移動中爆睡している寝顔を隣にいた盟友・岩井志麻子に盗撮されたことだ。リベンジポルノか!くらいにグループラインでまき散らされてしまったのだが、かなり殺傷能力の高い寝顔。普段はまだ緊張感をもっているから保てている筋肉もすべてだらしなく弛緩し、唯一のチャームポイントとも言うべき瞳を閉じている状態は悲惨としかいいようがない。志麻子……覚えとけよ!
中瀬ゆかり
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AERA創刊2000号 時代を歩く

AERA創刊2000号 時代を歩く

AERAは今年創刊35周年、11月20日号で通巻2000号を迎えました。 さまざまなニュースから社会を読み解き、AERAは時代と共に歩んできました。 2023年のいま、私たちは未来をどう歩くのか。一緒に考えてみませんか?

東京が進化する <再開発ルポ>

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虎ノ門・麻布台・渋谷・日本橋、下北沢――。 いま、東京は「100年に一度」と言われる再開発ラッシュだ。 成熟期にある国際都市として、首都・東京はどう変貌を遂げるのか。 模索されているのは、”個性”を生かした街づくりだ。

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昭和レトロが心地よい

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クリームソーダにナポリタン、ファミコンにダイヤル式の電話、アナログレコード…。 昭和のカルチャーが、いま、若い世代に人気です。なぜ人は昭和レトロに惹かれるのか。 懐かしくて新しい世界を、もう一度覗いてみませんか?

レトロ
性犯罪を許さない

性犯罪を許さない

性犯罪はあってはならない。なぜ、声をあげた人が責められ、被害者が自責の念にかられ、人が口をつぐむ、といったことが起こるのか。私たちの社会には、考えを深め改善すべきことが多くある。さまざまな視点から取材した。

性犯罪
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